気づいてどーすんの？ ページ2
【Aside】
剛典「玲於ってさ、
正直っていうか
嘘がつけないヤツなんだけど。」
2人でお喋りしなが佐野くんのことを待ってるとき
岩田さんのそんな一言で始まった。
剛典「Aちゃんって彼女なのって聞いたんだよ。
そしたらさ
「いや、彼女じゃないです」って言ったんだよね。
･･･意味わかる？」
『え？いえ、全然。』
だって、本当のことだもん。
岩田さんの言わんとすることがわからずに首を傾げる。
剛典「普通は「友達の彼女なんで。」って言うよ、あいつなら。」
･･･どういう意味なんだろう。
確かにそうかもしれないけど、
そこに深い意味なんてあるのかな。
岩田さんが意味深な微笑みを浮かべながら、
あたしと同じ目線になるように少し屈む。
剛典「友達の彼女って言いたくないんだよ。
無意識かもしんないけど、
玲於って素直じゃないからそういう言い方でしか表現できないとこあるし。」
「わかってあげて。」
って、
笑顔を翻してダンススクールの中に戻ってった。
わかってあげてって･･･なにを？
玲於「･･･なに。」
『え？』
玲於「なんでさっきから、俺の顔じーっと見てくんの。」
向かい合って座ってる佐野くんが
怪訝そうな顔であたしを見ながら
ハンバーグ頬張ってる。
何食べよっかって話してたら、
「俺の行きつけの店でいい？」って連れてきてくれたのがこの洋食屋さん。
学生のときだって、佐野くんと2人でごはんに来ることなんてなかったのに
今更だけど、なんだか不思議な感じ。
『えっとね。実はさっき･･･』
って、
岩田さんとの会話の内容を話したら
渋い顔した佐野くんが頭を抱えだした。
玲於「･･･なんつーこと話してんだよあの人。」
『ね。どういう意味なの？』
玲於「それ、気にしなくていいから。」
『佐野くんそういうのばっかり。』
玲於「なに、そういうのばっかりって。」
『･･･北海道でも内緒にされたもん。』
一瞬の間があって、
佐野くんがはっとした顔になった。
――「…俺も、そういうの感じる時、あるから。」――
――「…やっぱなんもない。
今の忘れて。」――
『言ってくれないと、気づけないよ。』
佐野くんが、静かに顔をあげる。
玲於「･･･気づいて、どーすんの？」
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
