彼と2人：告白 ページ15
【Aside】
…ほんとの、あたし？
佐野くんのことばの意味がよくわからなくて
ただ、黙って佐野くんの真剣な目を見つめ返す。
玲於「わかった。じゃあさ
Aちゃんの思う、自分てどんなのなわけ。」
どんなの、って…
えっと
『普通のOLで。人見知りで。
どっちかというと内向的、かなあ。
アクティブな趣味とかも特にないし。』
って、
なんか言えばいうほど
あたしってやっぱりイケてないのかも。
玲於「それってさ、ようするにこういうことでしょ。」
佐野くんが手のひらを広げて、指折り数える。
玲於「自分に自信がない。
人に気遣いすぎて自分後回しの、八方美人の見栄っ張りで 言いたいこと言えないタイプ。
しっかりしてないし抜けてるし。
なのに小さいことで悩みがち。」
うっ…。
ずばずば言うなぁ。
佐野くんから見てもあたしってやっぱりそうなんだ。
全部当たってるもん。
玲於「それが素のAちゃんでしょ。
そーいうとこ、亜嵐くんに見せてんの。」
『え？』
玲於「いーとこばっか見せようとして
本当の自分繕ってんじゃないの。
そんなんでムリして一緒にいて、Aちゃん本当に幸せなわけ。」
…え。
なになに。
どうしたの佐野くん
なんで急に、そんなこと…
玲於「そんなみっともない自分見せたら亜嵐くんが好きでいてくれないんじゃないかって思ってるから
いつも聞き分けよくして
理解のあるふりして
いい子の自分でいようって思ってんじゃないの。」
『それは、だって、』
玲於「Aちゃんが思ってる不安や気持ちとか
亜嵐くんに話したことある？」
胸の奥が締めつけられるように苦しくて
喉が詰まって、うまく声が出ない。
玲於「なにも言わずにただニコニコしてるだけなんて
ただのお人形じゃん。」
それはきっと
自分でも無意識に考えないようにしていた
あたしの、1番 弱いトコロ。
『…だって、そんなの当たり前じゃない。
好きな人には嫌われたくないもん。
それに、そんなこと言ったって亜嵐くんを困らせるだけじゃーー』
声が震える。
…あ、だめ。
泣きそう。
玲於「俺は、それでもいいっつったら？」
『…え？』
玲於「そんなAちゃんもひっくるめて
すきだって言ったら？」
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
