暗闇の中で ページ23
【玲於side】
『…え？』
玲於「すき。
てか、言ってよちゃんと。
俺に確認してよ。」
『え？…ちょ、待って、』
玲於「あと俺言ったよね、
リーダーの人に狙われてんじゃないのって。
やっぱそうだったじゃん。
なのになんで送らせて
挙げ句の果てに家にあがられよーとしてんの。
やっぱ変な虫ついたじゃん。」
『いや、あの…、』
玲於「そもそもさ、
Aちゃん断れない性格なくせに
鈍すぎんだって。
1対1で男の人と何を話せばいいか
わかんないんじゃなかったの。」
『ご、ごめんなさい、』
玲於「俺だけにしてって言ったよね。
家あげんのも
変なこと言うのも。」
『い、言われましたけど、でもあの、
いま玲於くんも変なこと言ってます。』
玲於「なにが。全部ほんとのことでしょ。」
『でもあの…
なんか、すきって聞こえたんですけど、』
玲於「そうだけど。それがなに。」
『あの、それはどういう…』
玲於「どういうもなにも、
すきだからすきって言ってんだけど。」
『そ、そんなに何回も言われると
恥ずかしいんですが…。』
玲於「だって言えるうちに言っとかないと
またAちゃん急にいなくなるかもしんないじゃん。」
『え…あ、友達として？
それともペット的な…』
玲於「ねぇ。ばかなのほんと。
女の子としてに決まってんでしょ。」
まだ状況把握できてないのか
一気にまくしたてられたからか
少しだけ眉を下げたまま固まってる。
『…れ、玲於くんがあたしを？』
玲於「他に誰がいんの。」
『でもあたし、一般人ですよ。』
玲於「だから？」
『…玲於くんとは、釣り合いません。』
玲於「釣り合うってなに。
俺だってふつーの人間だよ。
コンビニだっていくし
みたいのあったら映画館だっていく。
Aちゃんは俺のことずっと
芸能人じゃなくて、俺として見てくれてたじゃん。」
俺を見つめる茶色い瞳が
暗闇の中で微かに揺れた。
壁に押し当てたままで顔を近づけ
Aちゃんとの距離を詰める。
玲於「ねぇAちゃん。
やっぱファンならファンでいいし
友達のままでもいいから。
もう勝手にいなくなったりしないで。」
『…はい。』
玲於「あとAちゃんが俺のことどー思ってても
関係なくすきでいるから。」
『…は、はい。』
玲於「…いや？」
『…やじゃないです。』
恥ずかしそうにはしてるけど
…うん。
嘘ついてない顔。
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
