亜嵐end�� ページ8
【Aside】
亜嵐「見てA、これ。
めっちゃ懐かしくない？」
嬉しそうにはしゃぐ亜嵐くんの声に
キッチンから顔を出す。
その手には、学生時代のあたしのアルバム。
昨日に引き続き、今日もお迎えにきてくれて
日本で最後にAのつくった和食食べたいっていうから、今日はあたしの家でごはん食べて
食後のまったりタイム。
『ちょ、何勝手に見てるの。
見ないで、やだやだ。』
食べ終わった食器を洗う手を止めて
慌てて亜嵐くんからアルバムをひったくった。
亜嵐「えーなんでいいじゃん。
俺らが付き合いたての写真でしょそれ。」
『やだ。
このときのあたし眉毛薄すぎてほんときもいんだもん。』
亜嵐「そんなことないって。
ちょ、確認するからもっかい見せてみ。」
『もーほんとにやだ。』
本気で嫌がってるあたしと
悪ふざけはじめた亜嵐くん。
きゃっきゃってアルバムの取り合いしながら
じゃれあいっこして
気がつくと、
いつのまにか亜嵐くんがあたしの上に覆いかぶさるような格好。
はっとして、急に恥ずかしくなる。
そして
あたしがこういう体勢になると
恥ずかしがるってことを、
亜嵐くんは知ってる。
亜嵐「…どいてほしい？」
悪戯っ子な猫みたいな表情。
恥ずかしいってわかってるくせに。
手の甲で必死に顔隠しながら
こくこくと頷くけど
こういうとき、亜嵐くんはいつも決まって
「どーしよっかなー」って言うの。
色気を帯びたその表情が、
ますます
あたしを恥ずかしくさせる。
亜嵐「…今日、泊まっていい？」
甘えたような声に、どきっとする。
恥ずかしくて
とりあえずこの状況から逃れたくて
目ぎゅって瞑って、またこくこく頷く。
亜嵐「…かわい。」
亜嵐くんの甘い囁きが聞こえて
あたしはもう一度、ぎゅって目を瞑った。
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まぁ(プロフ) - ぴなたまごさん、完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした。私はぴなたまごさんの玲於君が本当に大好きなので、また気持ちと時間に余裕が出来たら新しいお話で玲於君を書いていただけたら嬉しいです！今回もグッとくるお話、ありがとうございました！ (2018年6月15日 16時) (
レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - とてもいい作品でした(T^T*) (2018年6月12日 20時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2018年6月5日 20時
