亜嵐end�� ページ6
【Aside】
定時で会社を出ると、
当たり前だけど亜嵐くんが待っててくれてて。
ぱたぱたって駆け寄るあたしにすぐ気づいて
スマホをポッケにしまって「お疲れ」っていつもの笑顔を向けてくれる。
『なんか不思議。亜嵐くんがここにいるの。』
亜嵐「初めてだもんね、お迎え。」
『うん。変な感じ。』
亜嵐「変って言うな(笑)
俺だってずっとしたかったよ、こういうの。」
『え。そうなの？』
亜嵐「当たり前じゃん。
Aも喜ぶだろーしさ。」
照れくさそうに鼻の下指でこすって、
あたしの視線に気づくと「嬉しい？」って顔覗き込んでくる。
『うん。嬉しい。』って言ったら
嬉しそうに笑って、あたしの右手を繋いだ。
一緒に外でばんごはん食べて、
今日の会社での出来事を話したら
「めっちゃいい会社じゃん。」って自分のことみたいに喜んでくれて
「家まで送る」って言ってくれて
2人で並んで夜道を歩く。
亜嵐「調理器具を全部送っちゃったのマジでミスったわ。
お湯も沸かせないんだもんね。」
『でも手荷物で持っていくのもね。』
亜嵐「そーなんだよ。
マジでみんなどーしてんのかなー。」
『上海行く前に、餓死しないでよ？』
亜嵐「しねーって、さすがに(笑)
極端すぎでしょ。コンビニくらい行けるからね、俺。」
『あ、そっか』って
2人で笑いあってたら
「…あれ、亜嵐？」
ふと、呼び止められて立ち止まる。
振り返るとそこには、見覚えのある人影。
亜嵐「あれっ。岩さん。」
「何してんすか」って嬉しそうな亜嵐くんの横で、思わずどきりとしてしまう。
ダンススクール以来の、岩田さんだ。
駆け寄ってった亜嵐くんと
楽しそうに何か話した後に
こちらを見た岩田さんと目があう。
思わず逸らしそうになるのを堪えてると、
岩田さんがゆっくり近づいてきて
人懐っこい笑顔であたしの顔を覗き込んだ。
剛典「…はじめまして。」
はっとしたあと
消えそうな声でなんとか『はじめまして』って絞り出した。
そっか。
知り合いじゃない体で話してくれてるんだ。
剛典「亜嵐の彼女さんだよね？前話してた。」
亜嵐「そうっす。
てか岩さん、顔近づけすぎっすから。」
剛典「え？なんか問題ある？」
亜嵐「いやあるでしょ(笑)
ちょ、勘弁してくださいよ(笑)」
楽しそうな2人。
だけど、あたしの笑顔
きっと今 引きつってる。
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まぁ(プロフ) - ぴなたまごさん、完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした。私はぴなたまごさんの玲於君が本当に大好きなので、また気持ちと時間に余裕が出来たら新しいお話で玲於君を書いていただけたら嬉しいです！今回もグッとくるお話、ありがとうございました！ (2018年6月15日 16時) (
レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - とてもいい作品でした(T^T*) (2018年6月12日 20時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2018年6月5日 20時
