Kiss Store (ページ36)

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F.side

「ガヤさんも食ってく？」

おかわりをしながらこっちを振り向く

「ニカ、口に物入れたまま喋るな」

玉森さんに怒られても
御構い無しに喋り続ける

「今日は食べてきたから…」

「座れば？」

「ありがとうございます」

玉森さんがコーヒーを入れてくれた

「玉も座ればー」

「俺は仕事残ってんだよ
お前も明日の配達の準備しとけよ」

ニカに冷たくいい払って

その手でヒロの身の回りを整理して
口を温かいタオルてそっと拭いて

最後まで食べなよって
ほっぺを包んで微笑んで出てった

「ツンデレおばけ！！
無駄イケメン！！俺にも優しくしろ！！」

玉森さんがいなくなったのを確認して後ろから
ガヤを言うニカ

「ニカ、うるさい」

ヒロも笑いながらニカをからかう

「ガヤさん今日はいじめられなかった？」

「いじめられたことなんてありません」

ちぇっつまんねーのー
とか言いながら
食べ終えた食器を片して
ヒロに薬を飲ませて口を拭いてた

「痛いよ、ニカ。自分でする」

性格だからか多少がさつで笑笑

「玉が、甘やかしすぎなの
ガヤさんも、そう思うでしょ？」.

「い。いやぁ」

「ニカはおおらかなんだよね。きっと。」

「さすが、ガヤさん」

ヒロを車椅子に戻した後

気分を良くしたのか店に戻っていった

「そっち行こっか」

そっちと言うのは縁側のこと

俺は教えてもらいたての操作で
その短い距離を移動した

「秋も終わるね」

夜がまた肌寒い季節になってくる

君と出会ってもうすぐ半年が経つ

「これかけて。
お風呂もう入ったんでしょ？
体冷やしたら大変....でしょ？」

後ろからそっと近づいてブランケットをかけ
膝をついて肩を抱く

びくりとはするけど
これくらいなら
もう、震えたり息が上がったりしない

「大丈夫なのに。
最近玉みたいだよ？笑笑」

最初のヒロは強がりで

「明日もヒロに会いにきたいからだよ」

「いつもありがとね。
ニカとも玉ともうまくやってくれて。
仕事だって大変なのに。
顔疲れてるよ。あんま無理しないでね。」

ヒロはすごく優しくて

「ヒロもでしょ？俺に会いたいでしょ？」

「…多分ね。」

恥ずかしがり屋だ。