Kiss Store

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F.side


さっきからバックミラーで
チラチラ見て何を言うかと思えば


「なに？千賀」



「…ガヤさん。キモいんですけど」



「え、はぁ？うん。」



「だから、キモいんですけど、顔」



「だって、ほら。」



携帯の連絡先に出たミツ君を見せる



「てか、そんな気になる人の
連絡先今更ゲットしたんですか？珍しい」




「待たされただけ嬉しさも倍増」



「ガヤさんいつからそんなキャラになったんですか？」




「うるさいなぁ」





「ほら、呼ばれてますよ、零さん。」





今日は雑誌の撮影だから
そこまで遅くならないはず




「千賀、電話だったら出てね！」




貴重品を渡して仕事に向かう






「千賀！どう？」



「まだですー。仕事に集中して下さい」



「してるよねー？零くん
いつもよりも化粧ノリいいよ！！」



「わかります？」



「ガヤさん、調子乗らないで」



「千賀さん、そんなカリカリしないの」




衣装替えの隙の
顔なじみの担当メイクさんと衣装さん




「ほら、零くん、次呼ばれてるよ！」



「お願いしまーす」

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