Kiss Store (ページ20)

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Y.sude

「宮田そんなことろでなにやってたの？」

冷や汗ダラダラたらしながら
もらった水を飲み干す男

宮田くんは中学からの友達らしい

この子は宮田でいいだろう。

「ね、玉でしょ？どこにいんの？」

ミツが宮田をじっと見つめている

「玉？！？！？！」

「え、違う。ひとり」

またダラダラと汗を流し始めた

「ね、どこなの？」

宮田の目線の先…窓の外を見ると
ひとりの物影があった

宮田は観念して玉さんを呼びに行った

「こんにちは」

「どーも。玉森です。
ご迷惑をかけてすみません」

噂には聞いていたが、
これぞイケメンのイケメンタイプ
ちょっと愛想のないのがきになるけど

「玉付いてくるなんて。酷い」

呆れて玉森さんを見るミツ

「わかりやすい嘘つく方が酷い」

「ミツ、帰りな。宮田と」

来てそんな経ってないのに
慣れた手つきでミツの帰り支度を行う

「ねー。玉、ごめん。もう少しいさせて」

「もー。こんな寒いかっこして…
店の中のかっこと同じとかなに考えてるの」

玉森さんは聞く気がないみたいだ

持ってきたブランケットに
自分の来ていたカーディガンをかけた

「もう少しいたらどうかな？」

圧巻されつつも声をかけてみる

「じゃ、俺とニカは残ります」

「ミツ君、同意じゃないんじゃない？」

「藤ヶ谷さん、
今までだんまりだったのに今更なんですか？
ちょうどよかった
俺、あなたに話があるんです

宮田、早く連れてって」

気まずそうに宮田はミツを連れて
店を出てった

「千賀、手伝ってあげて？」

俺に言われて千賀も追いかけていった