黒色の恋愛 ページ1
「おきろ〜！ねぇ、たいよう〜！」
さっきから、ずっと起こしてるのに起きない。
こいつが私の好きな人、柊木 太陽(ひいらぎ たいよう)
そして私が、飴城 実花菜(あめじろ みかさ)
「太陽？おーい？」
「太陽に女装してもらうおうかな…」
そして、太陽が起きるんだろう。
いつも、このパターンだ。
私が太陽の嫌がる事を言い、太陽は「嫌だから」というのを装って起きるのだ。
本当は、幼馴染に起こしてもらうのは恥ずかしいし、勘違いされそうだし最低でも「起きなきゃいけない」という状況の上で太陽は起きる。
予想通り太陽は起き出し、いつものセリフ。
「毎日、毎日なんなの。お前。俺を起こす意味もない癖にさぁ…」
「分かった。明日からは、起こさない。太陽は明日から、一人で起きて、自分でご飯作って食べて、もし太陽が変態な人に捕まっても助けないね」
「いや別に、起こすな、とは言ってないし」
「ツンデレ」
「あ゛あ゛！？」
ツンデレ言われるの。嫌とか言う癖に嬉しそうだ。
素直じゃない。でも、そこが好きなのだ。
☆
私は今、太陽家のお風呂だ。
私ん家は貧乏で汚く、親が他界したため、お金もない。
なので基本、私は太陽の家に泊まる。
太陽のお母さんが私に一ヶ月、10万円。お小遣いをくれる。
申し訳ないので太陽の世話は私がよくやっていた。
もう、上がろうかな
そう思い、立ち上がろうとすると。
ガチャ、お風呂の扉が開く音。
「ん？あれ？実花菜、お風呂……入ってたんだ…」
「……………………」
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2017年4月17日 20時
