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「余計なことを聞いてしまって、失礼しました」
部屋に置きっぱなしだったソファに私を座らせて、神谷刑事は落ち着かせるように私の背中をさする。
私を気遣うその声は少し温かかった。
らしくないと感じてしまう。
「余計な質問だったんですか」
「個人的な興味で、尋ねてしまいましたから」
私の意地悪に、妙なことを言う。
私よりひとまわり大きい手が、私の背中から自然と離れた。
「ずっと引っかかっていたんです。
Aさんが、ご両親を恨んでいる様子は無かったから」
神谷刑事は、もう一度丁寧に私に詫びる。
気にしていない。
顔の前でひらひらと手を揺らした。
「思い通りに人を嫌いになれたら、きっと楽ですよね」
「そう思います」
固い返事だった。
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千春 - 更新楽しみにしてます! (2022年1月9日 15時) (レス) @page13 id: 5e5ecfa292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてと | 作成日時:2021年12月16日 10時