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空もまだ明るいこの時間。
真後ろには、普段居る筈の無い人物。
身に纏うのは、完璧な着こなしのスーツ。
今日もきっとハードなお勤めであった筈なのに、
値が張りそうな...いや、実際張るのだけれど
朝と同じ完璧な仕立て具合いのまま。
「れ、零君っ！？」
...一体いつから居たの？
「おい、そんな顔するなよ。何度も呼んだけど？」
...み、見られたっ！？
「ご、ごめんね。そ、それより今日は随分早いね？」
何でもいいから話題をそらしたい一心だった。
「あぁ、仕事がかなりはかどってな。定時前に切り上げてきたんだ。引っ越しの片付けもやりたかったし。Aだけだと、何かと大変だろ？」
いつも..どんな時でも、欠く事の無い思いやりと
その優しさを忘れない零君。
もっと喜びを表したいのに..
「あ、ありが..とう..」
つい、声が上ずる。
「A？」
「 .. 」
彼は背広をサッと脱ぐと、そのままソファーの
背もたれに投げ捨てた。
片手でネクタイをゆるめながらこちらに
再び距離を詰めて来て、
「おいっ、」
「 ... 」
そして...
すっと、いとも簡単に携帯は引き抜かれ彼の手中。
彼は奪った携帯の画面をタップしながら、
深く息を吐いていた。
「でっ？何で、携帯にロックなんか掛けたんだ？」
見慣れたその美貌は、分かりやすく
ゆっくりと眉から形を崩して行く。
「あっ、ほ、ほら！私よく物なくすから！
盗難紛失の時の為にっ..」
「ふぅん....そうか..」
明らかに納得なんかしていない。
不満が色濃く口を尖らせ、戻って来たその返事。
ごめんね、
ごめん、零君――
私の不審な態度が、零君に嫌な思いをさせている。
隠し事なんてしたく無いけれど..
今はまだ言う勇気が無いの。
ドサッ――
「 .. !? 」
「Aほらっ、裾がめくれてるぞ。」
彼は真横に腰を下ろし、太ももまでめくれ上がった
スカートの裾を綺麗になおそうとする。
けれど..
「んんっ..」
つい、艶のある声が漏れる。
彼は裾をなおすと見せかけ、長い指を
撫でまわす様に触れて来たのだ。執拗に。
それは、どんどん上の方へ伸びて来る。
「きゃっ、」
再び漏れる声。
「A..」
どちらからでも無く..
自然に重なる2人のシルエット。
重ねられた唇は柔らかく、あたたかい。
この先に続く行為に、
何処か期待を寄せるも...
「今日は暑いね、シャワー浴びて来る。」
以前なら、欲のこもった目で懇願してくる筈なのに
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天然石 - 続きみたいです更新してほしいです (2023年1月10日 23時) (
レス) @page26 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年8月4日 7時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
forevermemory1(プロフ) - お久しぶりです。体調に気を付けて更新してくださいね！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 66905377fd (このIDを非表示/違反報告)
漬物小屋の住人 - 大好きです!!!!!いつまでも待ちます(^○^) (2019年12月14日 9時) (レス) id: 9b45cc3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 曇天に笑うさん、レイさん。貴重なご意見を頂き有り難う御座います。作品の事に関しては、ユーザー様が読む自由がある様に、書き手側も然り。書く内容も更新頻度も誠に勝手ながら私の自由な裁量により判断させて頂きたいと思います。 (2019年12月10日 6時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
