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「無理無理無理無理っ!!」

私は見た事も無い様なソレを、
全力で拒んだ。由美から目線を横に向けると、
ズラリと陳列されているパステルカラー調のふわふわとした物達が嫌でも目につく。女性として美意識を高く保つにはもってこいだが、今日はいつもと趣向が異なる為困ったものだ。

そう、私は只今ランジェリーショップに連行され
下着を何か1つでも購入しないと帰れない状況下に置かれていた。




「A、男はねこういう誘惑に弱いの。言っとくけど、アンタのれーくんも例外じゃないからね。王子様の仮面を被った狼よ。分かった?」

「で、でも、」



零君はいつだって、私の王子様なのに――



「でもじゃない!何らかの理由で手を出してないだけで相当我慢してんじゃないの?これだと健全な男子ならイチコロよ!」

由美が声高らかに、先程のおススメ下着を私に
押し付けてくる。

「そうよ、それに..あの降谷さんがA以外とか
絶対にあり得ないわ。ほら、Aと降谷さん
お付き合い長いでしょ?マンネリを打破して、
彼をソノ気にさせるのよ!」


考えてみれば、零君とのお付き合いは長い。
だって、大学生の時からだから..
零君、私の事..もう飽きちゃったの?
確かに今の私達の状態って、新婚なのに
いきなりマンネリと言う奴なのかもしれない。

悲しいけれど..

彼にまた振り向いて貰える様に、
身体の隅々まで..愛して貰える様に

私がちゃんと努力しなきゃ――




「ほら、これもいいわよ!」

「へっ!」

物思いに耽る間も無く、今度は生地の面積が
殆ど無い物をいつの間にか握らされていた。



な、何?
このほぼ紐だけみたいなやつ..



「あら、Tバックなら私も時々履くわよ。」

「でしょー!美和子は分かってるわね。」

「えぇっ、」

「パンツスタイルの時とか案外良いわよ。ヒップに下着のライン目立たなくなるしね。それに、身のこなしも自然と綺麗になるのよ。」



とりあえず分かった事は、世の女性達は下着にも
気をつかいお洒落を楽しんでいる事。
この友人2人も例外では無い。



「ごめん、私ちょっとトイレ!」

「待って、由美。私も行くわ。」



2人が居なくなった店内で、自分に合う物は無いか
必死に物色し始めた。キョロキョロと彷徨う姿は、
さぞかし挙動不審だっただろう。


「何かお探しですか?」


そんな私を見兼ねた、如何にもイケイケな店員さん。2人から押し付けられた下着を見ながら

「あぁ、なるほど!彼氏さん用ですか?」

*→←秘密のお買い物



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天然石 - 続きみたいです更新してほしいです (2023年1月10日 23時) (レス) @page26 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年8月4日 7時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
forevermemory1(プロフ) - お久しぶりです。体調に気を付けて更新してくださいね! (2019年12月14日 12時) (レス) id: 66905377fd (このIDを非表示/違反報告)
漬物小屋の住人 - 大好きです!!!!!いつまでも待ちます(^○^) (2019年12月14日 9時) (レス) id: 9b45cc3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 曇天に笑うさん、レイさん。貴重なご意見を頂き有り難う御座います。作品の事に関しては、ユーザー様が読む自由がある様に、書き手側も然り。書く内容も更新頻度も誠に勝手ながら私の自由な裁量により判断させて頂きたいと思います。 (2019年12月10日 6時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポポロン | 作成日時:2019年6月15日 12時

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