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「やっぱりAには、こっちの方が似合うわ！」
病院の飾り気のない病衣は辛気臭いと、
由美と美和子が選んで来た数種類の寝巻き達。
私が好きそうな、レースや花柄が可憐に
ちりばめられている。
しかも申し訳ない事に、こうして時々着替えを
持って来てくれるのだ。
..
とある午後の昼下がり。
病室はちょっとした女子会モード。
缶コーヒー片手に由美の話が始まる。
「..でね、チュウ吉の奴デートに遅れて来たのよ！
寒空の下ずっと待ってたのに、連絡ぐらいしろっつーの！」
「あははっ、相変わらず2人共仲良いんだね。」
久しぶりの由美の愚痴に思わず口角が上がる。
ほんのちょっぴり、傷口に響く。
「由美、もうちょっとチュウ吉君に優しくしてあげなさいよ。その内逃げられちゃうんじゃない？」
美和子は私が退屈しないようにと、買ってきた雑誌を私に渡しながら口を挟む。
「ないない。あいつはね、このぐらいの塩加減が寧ろ好きなんだから。」
「へ、へぇ..」
仕事着の2人...
きっと勤務の合間に時間を工面して来てくれてる。
ありがとう...
大好きな2人の友人達に、心から感謝した。
「どうしたの？A？傷口が痛むのかしら？」
「ナースコール押そうか？？」
渡された雑誌を抱きしめたまま動かない私の仕草が、2人に不審感を与えてしまったようで..
「あっ...違うの。その..由美、美和子、いつもありがとう。」
キョトンと、由美と美和子が2人して互いの顔を不思議そうに見合わせる。はぁ..と深い息を吐くと、
「ばーか、何言ってんのよ。友達なんだから、当然でしょ？」
「そうよ、私達がやりたいだけよ。あんたは何にも考えなくていいの。自分の体を労わる事だけ集中しなさいね！」
2人には言えない。
その体を自らぞんざいにした私..
本当に愚かで浅はかであった..
「あっ、忘れてた。」美和子が思い出したかのように、袋からいくつかのプリンを取り出しテーブルの上に並べ始めた。
「ほら、A。駅前のカフェのやつよ。貴方とっても好きだったでしょ？」
「ん..ありがとう、美和子。」
手を伸ばそうとするけれど、すぐに引っ込めてしまう。何か良い言い訳がないか、咄嗟に足りない頭で思案する。
「ご、ごめん..実は、お昼食べ過ぎてお腹がいっぱいなの..」
ごめんね、美和子。
「あら..そう。でも...」
「じゃあ、私がたーべよっと。」
何か言いたげな美和子をわざと遮るように
プリンを掴む由美。
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
