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まさかの人物、登場に
緩んでいた表情がすぐ様こわばる。
「降谷さん、すみません...」
「いいさ。遅かれ早かれ、どうせこうなったさ。Aの大切な人は、俺の大切な人でもあるから。」
男2人のやり取りを、唖然として眺める。
美和子がこっそり由美に耳打ちした。
「ちょっと、由美。あれ、本当に安室さん？なんかキャラが全然違うんだけど..」
「そんなの知らないわよ。でもまぁ、こっちが素なんじゃない？」
女性2人の視線は、勿論この美しい色素の髪を
揺らしながら現れた目の前の男に注がれる。
見るからに、シワ一つなさそうな完璧なスーツ。
スラックスには美しい程のセンタークリース。
かたい音を奏でていた革靴は、日頃からよく磨きあげられている事が容易に想像出来た。
穏やかで優男の安室透ではなく、
そこには精悍な顔つきの、1人の男が立っていた。
彼が登場してまだほんの1,2分なのに、その表情と仕草だけで鋭い気性がうかがえる。
あの...安室透の存在を微塵も感じさせない。
一体、この男は何者か？
「ご挨拶が遅れてすみません。改めまして、降谷零です。」
背筋を伸ばし丁寧にお辞儀する所作は、
その場にいる者の目を釘付けにした。
そして降谷の挨拶に、誰も何も言えないでいるのだ。突如明かされる “ 降谷零 ” と言う男。
隠す事もなく堂々と。 それは、今までの安室透は何だったのかと思える程。
「風見から説明があったかもしれませんが、俺も由美さんと美和子さんと同じ警察官です。もっと...ずっと..そう、昔から、こう...すべきでした。本当にすみません..」
色素の薄い髪がふわりと揺れた。
また、彼が頭を下げたのだ。それも深々と。
「由美さん..俺は貴方の忠告を無駄にした挙句
Aに辛い思いを強いた愚かな男です。それでも..Aに..会ってもいいでしょうか。」
真っ直ぐに見据える..
まるで海を連想させる、彼の瞳は美しかった。
その瞳は、海の様にゆっくりと表情が変わるのだ。
「...当たり前でしょ！色々言いたい事はあるけど...Aが、 “ れーくん ” を待ってるの。もうずっと。」
「由美さん..」
ガラガラッ――
「あっ、お待たせしました。処置、終わりましたよ。ただ..お昼処方した薬のせいか、今はウトウトしているかもしれないわ。」
担当医は降谷と目が合うとウィンクし、その場から姿を消した。
「安室さ..じゃなかった、降谷さん、早くAに会ってあげて？」
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
