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美しい物に感激し高ぶる感情、特にイルミネーションなどによる興奮は交感神経を刺激しやすい。
それもまた恋愛感情による物だと錯覚しやすく、恋心へと発展しやすい。Aは昔大学の心理学の講義で知り得た浅知恵を引っ張り出し、『これ以上勘違いするな』と自身に言い聞かせた。
それに先程のあの集団は、確か過去に降谷の捜査に関わった者達。そう、これはきっと演技だ。演技なのだ。安室透と言う架空の人物に、胸をときめかせても何の意味も成さない。やはり降谷零に恋人などいる訳が無いし、いてはならない。
Aはゆっくりと過ぎ行くイルミネーションの灯火を流し見しながらぼんやりと思った。
「あ、あのっ..」
「んっ、どうしました？」
降谷はAの囁く様な声に反応すべく、その足を止めAの表情を確認する為にしっかりと覗き込む。
体勢を変えた事で色素の薄い前髪がハラリと落ち、垂れ目がちなブルーの瞳は不思議そうにAのある一点を捉えていた。それはまわりの輝かしい光が反射する事で、Aの清艶なまでに豊かな唇が食べ頃だと言わんばかりにより輝度を増していた。
「そのっ、ふるっ...やっ、」
そして、Aのそれが僅かに形を変え彼の名を紡ごうとした時だった。
「んんっっ！？」
一驚を喫するとはこの事か。性急に重ねられた男女の唇。いや、降谷がAの唇を文字通り奪ったのだ。
それは決して紳士的とは言えないが、ドラマティックに。もし..ラブロマンスを語るのなら、そこに十分な要素を込めて。
だからAは、それが何かに蓋をする行為なんて考えたくなかった。今の彼の行動は、恥も外聞も皆無。一瞬どよめくまわりの喧騒など歯牙にもかけず、お構い無しに目の前のAを強く抱きしめたまま離さない。完全にAの理解の範疇を超えていた。彼もまたイルミネーションの『吊り橋効果』に惑わされた1人なのだろうか。
「ん..あっ、」
チェリーピンクに染められた小ぶりの唇に、彼の肉厚の舌が間髪を入れずに差し込まれる。時折漏れるAの熱い吐息。Aは全てをただただ受け入れるしかなかった。口内を一方的に蹂躙するそれは、やがてだらしなく溢れる甘い蜜を促す。その蜜を互いに夢中で交換すると、降谷は満足気に微笑した。安室透の紙の様に薄っぺらな笑みとも異なる。それが図った笑みであるなどと、降谷零、本人以外に誰が気づくのか...
「Aがいけないんですよ。僕をそんな唇で誘うから。」
「..っ！？」
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翡翠 - 頑張ってね( ・`ω・´) (2020年6月25日 16時) (
レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 新一が、コナンの時同様に、安室さんと接触していると言う事は、怪しい、イコール、組織の残党？か、何か事件？みたいに、盗聴器発信器を付ける癖がある。多分懲りずに夢主に絡んでききまくり、尋問誘導しまくるね (2020年5月14日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - ポポロンさん» 再度すみません。え、ほんとですか！こちらこそ、もったいないお言葉ありがとうございます！引き続きお話を楽しみさせていただきますね！ (2020年1月25日 16時) (レス) id: 5aa04aa1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - dearさん» はじめまして！じ、実はわたくし『彼氏と本命が再会したようです』のファンなのです！ま、まさかdearさんからコメント頂けるとは嬉しい限りです(^ ^)更新頑張ります！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございますー！これからの展開もすごい楽しみです。応援してます！ (2020年1月12日 14時) (レス) id: 734805a92b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2020年1月11日 3時
