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「んっ！？」
喉に流し込んだ筈の甘ったるい液体が一気に急上昇。
ゴホゴホッ、と思わず吹き出しそうになるA。
慌ててスーツのポケットに、忍ばせていたハンドタオルで口元を覆った。
「あ、愛依さんっ、な、な、何を言ってるの！？」
全く意図しない愛依の質問は、酷くAを動揺させる。まるで、肯定しているかのような反応に愛依も
ショックを隠せないでいるのだ。
「えっ！！やっぱりそうなんですか！？」
「ち、違うっ！違います。何でそうなるかなぁ..」
「だって、Aさんだけ名前..呼び捨てですし..降谷さん...Aさんのカップ利用しているじゃないですか..あの降谷さんがですよ？？」
大切な女性とその他の存在。これらに関して、降谷はしっかりと線引きする男だ。誰にでも均一の優しさを振り撒く訳では無い。ましてや、恋人...愛する者となれば特別だ。愛依も暫しの間、身も心も...
“ ソレ ” を経験したからこそ分かる。
愛依から見れば、降谷が他人のそれも女性のカップを共有なんてあり得ない。何よりも先程、降谷がAに向けた柔らかな眼差しが気になるのだ。自分ではなく、Aに向けられていた事に。
「ま、待って！愛依さん、違うのっ！付き合って無いから！！」
「で、でも..」
「ほ、ほらっ、降谷さん以外に佐々木さんとか他の人も、私の事を呼び捨てする人居るでしょ？」
Aだって、降谷から何故名前で呼び捨てされるか分からない。それに事実とは言え降谷に想いを寄せる身、全力で否定する事にどこか虚しさを覚えた。
「は、はい..」
「それにカップの件は、降谷さんが自分のカップ割っちゃって..どうしても自販機は嫌だって..彼は仕方なく私の物を借りてるだけなの。」
Aが動揺し身動ぎする度に、少し錆び付いた長椅子はギシギシと嫌な音を立てそれが通路に響く。
「それに..降谷さんは、本当に誰とも付き合っていないの。それどころか、恋愛なんて邪魔だと公言してるし。心配しなくても、彼は誰にもなびかないから..」
次第に物憂げな面持ちに変化するA。
愛依に言い聞かせていた筈なのに、自分自身に釘を刺しているようだった。
彼を好きになっても無駄だと――
そう...誰にもなびかない。
降谷君は誰にもなびかないの。
けれど、私は知ってるよ。
降谷君は仕事の為なら他の女に甘い蜜の様な言葉を囁いていた事くらい。だから、彼の潜入捜査は嫌いだった。いつも妬かなくていい嫉妬に振り回されていた
あの頃..
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
