ブレスレット ページ10
あー、やっぱりこの子モデルさんなんだ。
なんかの雑誌でみかけたのかな??
でもつい最近見た気もするんだよなー…
それにしても、
なんか、可愛い物言いする子だな。
玉「いやー、俺だってそんな……
まだまだなんで…」
こんな時も安定して人見知り全開の俺。
感じ悪いよな、とも思ったけど、
こればっかりは仕方ない……
彩「ふふっ じゃあ今日は、玉森さんも巻き込んじゃおっかな!」
俺が、え??って顔してるの、気付いたのかな。
彩は俺の顔を少し覗き込んで、
彩「今日は私が主役ですよ?笑
慰めてください。
とりあえず、乾杯!ってことで。」
そう言って俺のグラスに自分のグラスを軽くあてた。
その時、彩の手首につけられたパワーストーンのブレスレットが目に入った。
玉「あ。そのブレスレット」
彩は一瞬自分の手首を見て、
彩「あ、これですか?
これ、パワーストーンなんですよ!
私がモデルやらせていただいてるブランドのものなんですけど……
一目惚れしちゃって。
買い取りしちゃいました笑」
ん?いやそれ、俺もメンズの持ってる……
俺もすごい好きなブランドで……
って!!!
玉「あーー!!!!思い出したー!!!」
突然大声をあげた俺。
わっ!びっくりしたぁ。と彩の声が聞こえたけど、
玉「唯川さんがモデルしてる写真!
俺、今日見ました!
あーースッキリしたぁ!!」
モヤモヤが急にスッキリして、
テンションも上がってしまった。
隣でびっくりしている彩に気付いて、
玉「あ、俺もそのブランド大好きで……
えっと、ほら!!
俺もそのブレスレット、つけてるんです。
今日、楽屋で店のサイト見たばっかりで……あの…
なんかいきなりすいません笑」
急いでフォローを試みるけど、
なにを話してるのかわかんなくなっちゃって。
だんだん先細りになっていく俺の声に、
彩の明るい声が重なる。
彩「わぁ!見られていたとは…笑
なんか恥ずかしいですね。」
俺の目を見てニコッと笑って、
ブレスレットがはめられた俺の左手に、
壊れそうなくらい細くて、透き通るように白い自分の右手を並べて。
彩「おそろいですね」
と楽しそうにまた笑った。
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作者名:ぽる | 作成日時:2015年5月28日 16時