君とみる雪…１

ライバル役 ページ24

映画の撮影が終わると彩と俺はますます忙しくなって、


スケジュールの間を縫って会ってたその時間すらなくなった。







相変わらずタイムラグのある連絡だけは、マメにとってて。








撮影から約１年か。




映画の公開日が決まった。









もう１年経ったんだ。



なんか忙しすぎて、今が何月なのかすらわけわかんなくなるような毎日を送ってて。






最近忙しくて会う時間もなかなかとれなかったから、



顔見て話すのはいつぶりだっけ、なんて、


考えてた。









でも、





それから間もなくして、





彩が週刊誌に撮られた。









『唯川彩音♡安田揚 熱愛！！』








安田って…映画で三角関係のライバル役だった俳優じゃん……







俺が楽屋に入った時、


宮田がわかりやすく焦りながら隠した週刊誌。








まさか彩の記事だなんて思わなくて、



ただ絵に描いたように焦ってる宮田が面白くて。









いつものイジリ目的で、宮田が必死になって隠してた週刊誌を取り上げたんだ。

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