△39話 第参部 ページ44
そして武田くんが倒されて数日…武田くんは今日も休みらしい。相当堪えているのかな…?心配だ…
「家康…次は誰を狙うつもりだ?」
「順当に行けば、秀吉じゃないかなぁ」
「えっ!?……俺かぁ…」
「私たちのことは眼中に無いか」
「みたいだな」
重い空気になっている教室に無機質な音が響いた…ん?なんの音だ?音の正体を探りに周り見ると、武田くんが松葉杖をつきながら教室へ入ってきた
「武田…」
「もう学校に来ても大丈夫なんですか?」
『武田くん大丈夫…?』
「まだ、生きてたのか」
「あの武田が…マジか…」
「早くも高校ライフ終ー了ー」
「南無〜」
「……おい、ゴミ」
徳川くんが机を叩き、そして武田くんに近づいてった。徳川くんの机叩きは心臓に悪いから止めてほしい…
そして机の引き出しから風林火山の旗を取り出して、武田くんに差し出した
「磨け、それで磨け……磨けゴミ〜!!」
あんなことを言われるのは武田くんにとっては侮辱以外の何物でも無いだろう。プライドが高いから尚更だ
すると明智くんがすかさず徳川くんの靴を磨く
「家康君、僕が綺麗にするよ…僕、強い人に憧れてて。家康君と友達になれたらなぁ、って」
『明智くん…』
「家康に媚びやがったよ」
「明智」
「な、なに?」
嬉しい?のか徳川くんはニヤリと笑った。だが、その瞬間、徳川くんが明智くんを蹴り飛ばした。嘘でしょ…人を強く蹴り飛ばすなんて…やっていいことと悪いことがあるというのに!我慢できない…なにか言わなきゃ!
「ゴミの分際で下品な笑顔を浮かべおって」
「ご、ごめんなさ…」
『ねぇ!…やめなよ、徳川くん』
「………」
『………』
ヤバい〜…声を出すべきでは無かったぁ〜!!
凄い睨まれてるやん…どうしたらエエんや……
「おい、女」
『……な、なに?』
「なぜ、お前はゴミの心配をする?」
『…なぜ心配するかって?目の前で人が蹴られて、目の前で暴言を吐かれている人を心配しない馬鹿はいないでしょ?』
「…そこまでして庇う必要はないだろう?弱いゴミにな!」
『……友達だから。心配するでしょ?しない方は馬鹿以下よ』
……少しの静寂が教室を流れる。徳川くんは何を思ったのだろう?私に近づいてきて肩に手を置き、そっと呟いた
「───昔とまるで変わって無いなぁ…A?」
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夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます!直しました…応援ありがとうございます! (2022年10月8日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます! (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー!ご指摘ありがとうございます!さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文、少し『未来』の話ではないでしょうか(コソッ)私は所詮にわかですので、間違えてたらほんと申し訳ないです。このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください! (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜宵ノ良 | 作成日時:2022年9月2日 1時