第七十三話、最後まで紳士よりアズくんらしい方がいいよ ページ28
アズくんの配慮のおかげで、人目を気にせず毒を摂取することができたよ！
私のことを考えた上で予約してくれたんだ……嬉しいな。
「アズくんありがとう、おかげで楽しめたよ！」
「それなら良かったです、僕も楽しめましたよ」
「え、でもアズくんずっと私が食べるの見てただけだよね？」
「ええ、それが僕にとっての楽しみだったので。貴女が美味しそうに食べているところを見ると、不思議と嬉しくなるんですよ」
人の食べてるところを見て嬉しいって思うなんて……アズくんって変わってるんだね(違う)
だから終始ずっとあーんってしてきてくれてたんだ。
「アズくんも楽しんでくれていたならよかったよ、ありがとう、アズくん！」
「……Aさんと一緒にいられることが、僕にとっての一番ですから」
顔真っ赤にしてそんな可愛いことばっかり言って……お姉さんどろっどろになっちゃうから！
フロちゃんといい、毎回毎回心臓に悪いことばかりしてくるんだからもう！
その後も、行くお店の先々でエスコートをしてくれたりして、凄く紳士的なアズくん。
だけどどこか物足りなさそうな、そんな表情をしてるんだよね……何かを我慢しているのかな？
「今日はありがとうございました、とても有意義な時間を過ごすことができました」
「こちらこそありがとう、アズくんのおかげで凄く楽しかったよ！」
「これは今日のお礼です……失礼しますね」
アズくんが後ろに回って、ネックレスをつけてくれた。
アズくんの瞳の色と同じ宝石が付いていて、凄く綺麗……いつの間に用意してたんだろう。
「やはり、Aさんによく似合う……僕の見立てたとおりだ」
「アズくん、ありがとう！ こんなことまでしてもらっちゃって申し訳ないよ」
「僕がしたかっただけですから」
あれ、アズくんどうしたんだろう？
さっきからずっと下を向いてる……手もずっとにぎにぎしてきてるし。
あ、もしかして……
「本当はアズくん、今日一日ずっと甘えたかったんじゃない？」
「！」
「私の為に一生懸命考えてくれてたんだよね、本当に嬉しい。アズくんのしたいって思ってたこと、今度は私にさせてほしいな」
無理にかっこつけたりしなくたって、アズくんは十分素敵だよ。
紳士的なアズくんも、甘えん坊なアズくんも……素敵なアズくんなんだから。
「Aさん……」
「よしよし、おいでアズくん」
「ん……もっと撫でてAさん、もっと甘えたいです」
第七十四話、折角イデア氏とガチャの喜びを語ってたのに、今度はおじたんなの？→←第七十二話、アズくんとの市場調査……じゃなかったっけ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポプリん(プロフ) - ロアさん» ロア様、温かいコメントをありがとうございます！ これからも頑張りますので、是非応援よろしくお願いします！ (5月19日 21時) (
レス) id: 0fbec696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - とても面白いです！頑張ってください！！ (5月15日 17時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポプリん | 作成日時：2023年5月14日 12時
