五箇所目 ページ6
ルフィside
Aはそう言って優しい目を俺に向けた。すっげー綺麗でじっと見たら、恥ずかしいのか目を逸らした。
「なあA！ 俺の仲間になれ！」
「はい？ あんた何言ってんの、あたしはただの掃除屋だよ。海賊は掃除屋に用はないだろう、さあ仲間のところに帰りな」
「嫌だ！ 俺はAに仲間になって欲しいんだ！」
「お断りだよ、第一あたしには掃除の仕事が……」
Aが言い終わる前に、俺は手を引いて船に向かって走った。ビックリした様子のAの反応が面白くて、早く俺の仲間に会わせたいと思った。何より帽子の礼もしてえしな！
「あれが俺達の船だ！ しっかり捕まってろよ！」
「だから何度言えば……え？」
俺はAを抱き締め、船に向かって手を伸ばし一気に地面を蹴った。後ろで海軍が何か叫んでいるみてえだし、ここは逃げないとな！
「出航だぁぁぁ！」
俺の声にジンベエが反応し、一気に船が動き出す。何事だと出てきた仲間達に、俺はAを紹介した。
「今日から新しい仲間になった、Aだ！」
「あんた本当に人の話聞かないね！ あたしは仲間にはならないって何回も……！」
「いーじゃねーかよ！ それにもう船出しちまったし今更戻れねえからよ！」
「え……嘘でしょ！ ちょっと降ろして！ 降ろしてってば！」
Aは暫くそう叫んでいたが、やがて静かになった。
「えっと……大丈夫？」
「はぁ……もうどうしたって戻れないんだろ？ なら諦めるよ……」
「うちの船長が悪いことしたわね……あたしはナミ、よろしくね！」
「ああ、よろしくねナミ」
仲間の説明をした後、俺達は宴をすることになった。新しい仲間の歓迎と帽子の礼も兼ねて大いに盛り上げねえとな！
「Aさんはこの部屋を使って？」
「わざわざ悪いね、ありがとう」
「そう言えば、Aさん着替えとかはあるかしら？ 私たちので良ければ貸すけど」
「いや、大丈夫だよ。常にある程度の着替えは持ち合わせているからね、ありがとう」
俺達が宴の準備をしていると、Aがそわそわした様子でウロウロし始めた。腹減ってんのか？
「何してんだー？」
「ああ、掃除用具はどこにあるかなと思ってね」
「掃除？ そんなもん後でいいぞ？」
「あたしの気が済まないのよ、いいから教えて！」
結局Aは宴が始まるまでずっと掃除をしていた。掃除なんてして何が楽しいんだ？
「Aさん、そんな所まで……」
「あたしは掃除屋だから気になるの、いいから！」
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
