二十七箇所目 ページ28
Aside
あたしが掃除をしていると、ルフィがひっつき虫のように腰に巻きついてきた。正直掃除がしにくいから、早めに離れて欲しい。
「ルフィ……ちょっと離れてよ……」
「嫌だ！ 離れねー！」
「もう……掃除が出来ないんだけど……」
なんてやり取りをしていると、エース達白ひげ海賊団が次々と船に乗ってきた。せめて来るまでには掃除終わらせたかったんだけどな。
「おいおいルフィ、Aが困ってるじゃねえか。離れてやれよ」
「嫌だ！ いくらエースでもAは渡さねーぞ！」
「こいつがエースが言ってた掃除屋かよい？」
「本当に面白い格好してるんだな……」
随分と賑やかそうな人達だなと思っていると、後ろから圧を感じる。これは、覇王色の覇気だ。次々と苦しみその場に倒れ込むエース達を見ながら、あたしは一人対峙する。
「グララララ！ おめえ大した実力者みてえだなぁ！」
「……どうも、あたしはA。ただの掃除屋だよ」
「ただのって訳ではねえだろ、俺の覇気に耐えられるのは相当なやつだけだ。おめえ、何者だ？」
「何度も言うがあたしはただの掃除屋だよ、海賊でもないし能力者でもない……ただ、大事なものを守りたいだけだよ」
きっと睨むようにしてあたしは白ひげさんを見る。敵意はないんだろうがあたしの大事なものを傷つけるってんなら容赦はしない。そう思っていると、彼は急に笑い出した。
「いい目だ、俺にもバカ息子共を守る使命がある。おめえ、俺の娘にならねえか？」
急の勧誘にあたしは戸惑った。ルフィは苦しそうにしながらもしっかりあたしに巻き付いている。安心しなルフィ、あたしの答えは一つだけだよ。
「悪いが、あたしはこの船の一員だ。この船以外に乗る気は無いし、掃除の依頼であってもお断りだよ。あたしの居場所はここなんだ、一瞬たりとも離れる気は無いからね」
「グララララ！ 気に入ったぞ小娘、俺の船に乗らなくたって、おめえは俺の娘だ。何かあった時には俺達が助けに行く。おめえの仲間も一緒にな！」
そう言って白ひげさんは楽しそうに笑った。あたしは呆然としながらも、何故か気に入られた事に嫌な気はしなかった。何よりもあたしだけでなく、あたしの大事な仲間も助けてくれるなら、尚更だ。
「……ありがとう、白ひげさん」
「もう俺達は家族だ、親父の事は親父って呼ぶよい」
「親父か……あたしの柄じゃないし、お父さんとかはダメ？」
「好きに呼べばいい、バカ娘！」
「じゃあ……お父さん」
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
