二十六箇所目 ページ27
ルフィside
「ルフィ、あたしちょっと掃除してくるよ」
「そんなの後でいいじゃねーかよ！」
「そういう訳にはいかないよ、すぐ戻ってくるから」
「じゃあ前みてーに鬼ごっこしようぜ！ また俺を追いかけて来てくれよ！」
Aはすぐに掃除しちまう、だから少しでも一緒にいたくて必死になっちまうんだよな。俺はAに抱き着き、鬼ごっこをしようと言った。
「はいはいわかったわかった……じゃあ前みたいに追い掛けるから逃げてね？」
「ししし、来い！」
俺はAから逃げるべく走り回り、Aは掃除をしながら俺を追い掛ける。今日は俺だけだから、あん時みたいにモヤモヤしねえ！
「……ん？」
甲板へと逃げてきた俺は、見覚えのある船が見えた気がして立ち止まる。あれは……間違いねえ、エースの乗ってる船だ！
「おーいエース！ 久しぶりだなー！」
「ルフィー！ 久しぶりだなー！」
俺が叫ぶと、向こうの船から懐かしい声が返ってくる。ゆっくり近付いて来たエースと船は、サニー号の横につくと甲板に飛び降りてきた。
「元気そうだな、ルフィ」
「おう！ エースもな！ あれ、Aどこ行ったんだー？」
「A？ 誰だそれ」
「新しく仲間になったやつだ！ 今鬼ごっこしてたんだよ！ おーいAー！」
俺は早くAに会わせたくて叫んだ。エースもキョロキョロと辺りを見回してAを探す。あいつどこ行ったんだよ……あ、あんな所にいた！
俺は腕をのばし、Aの腰を掴むと引き寄せた。雑巾を片手に呆れた様子のAは、小さくため息をついてから俺に向き直った。
「今いい所だったのに……ん？ あんたもしかして……」
「エースだ！ 会わせようと思って呼んだんだぞ！」
「はじめまして、エース。あたしはA、ただの掃除屋さ。ルフィから話は聞いてたんだけど、本当にそっくりだね」
「お、おう……お前いつもそんな格好してんのか？」
「まあ掃除屋だからね、それじゃあ挨拶はこの辺で。あたしは掃除に……」
「なあエース、他のやつも呼んで宴にしようぜ！」
「そうだな、じゃあ親父達に言ってくる！」
エースは白ひげのおっさん達のところに戻り、俺はAを連れてサンジに言いに行く。楽しくなりそうだな！
「ちょっと、宴をするなら尚更掃除しないといけないじゃん！ ルフィ、鬼ごっこはまた今度ね！」
Aは慌てた様子で俺から離れ、忙しそうに掃除をし始めた。俺はまたモヤッとしちまった……なんなんだこれ？
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
