二十五箇所目 ページ26
Aside
「A、ちょっと相棒借りてもいいか？」
ルフィ達と釣りをしていると、フランキーがあたしに声をかけてきた。どこか掃除でもしたいのかと思い、承諾する。
「いいけどフランキーが掃除だなんて珍しいね」
「いや、さっきのスーパーな戦いっぷりをみてちょっと思いついたことがあったんだよ。いくら戦えるっていっても、武器なしじゃ危ねぇだろう」
どうやらフランキーは、あたしの相棒を改造して戦闘でも使えるようにしたいらしい。確かにこれから戦っていくとなると武器は必要だが、生憎あたしは何も持ち合わせていない。というよりは今まで全て体術だったから、まともに使える武器もない。
「ありがとうフランキー、あたしの相棒あんたに託すよ」
「ああ、俺がスーパー相棒にしてやるよ！」
そう言ってあたしから相棒を受け取ったフランキーは、楽しそうに船の中に戻って行った。相棒がどんな風に進化するのか楽しみだ。
「Aは戦うな」
「……え？」
それまで黙っていたルフィが、怒ったような口調でそう言った。不思議に思っていると、いつもの笑顔を浮かべながら抱き着いてきた。
「だって俺がお前を守れば戦う必要ねーもん！」
「……ルフィ」
「だってよー……Aには怪我して欲しくねーよ。それに敵が来たら俺がぶっ飛ばして守ってやる！ だからお前は戦わなくていいんだ！」
あたしに抱き着いたまま、ルフィは力強く言う。流石は船長、普段はどことなく頼りないように見えるのに、こういう時は頼もしく見える。頼りにしてるよ、だけど守られるばっかりってのもあたしの性にあわないよ。
「……ありがとう、ルフィ。ならあたしはあたしなりのやり方であんた達を守るよ」
「だから戦うなって！ 俺がお前を守るんだからよ！」
「そういう意味じゃないよ、あたしは掃除を通じてあんた達を守るってこと。あんた達が快適に過ごせるように、健康でいられるように努めるから、そこはあたしに委ねてよ」
「んーよくわかんねーけど、分かった！」
「あはは、あんたらしいね。じゃあ任されたからにはいつも以上に頑張らないとね」
「今はダメだ！ 俺と釣りだー！」
あたしはあたしなりのやり方で、あんた達を守ってみせる。もう守られるだけは嫌だから……この手で守らせてよ。
「おーいルフィ、A！ こっちかかったぞー！」
「ちょっと手伝ってくれ！ かなり大きいみたいだ！」
ウソップ達に呼ばれ、あたし達は慌てて一緒に引っ張りあげたのだった。
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
