時給950円です。【BTS】

-JKside- ページ35

｢で、何でお化け屋敷なの？｣



JK｢暗闇の中でのハプニングを希望しています。｣



｢それ、本人に言っていいやつ？｣



JK｢まぁ、気にせず行きましょ〜う｣



｢ちょっと、待って｣




このお化け屋敷は廃墟を使ったリアリティ溢れるお化け屋敷だ。



しかも歩くとか聞いてないんだけど!!




JK｢楽しみですね!!｣




隣ではワクワクしているジョングク君。



先に言っておくと、私は心霊系全般が嫌いなんです。



それなのにお化け屋敷とか最悪すぎだから!!



ジョングク君のバカ!!察しろ!!




｢ねぇ、暗くない？｣



JK｢だって、お化け屋敷ですから。｣




やばい、本当に帰りたい。




JK｢ヌナ、怖いんですか？｣



｢怖いので非常口に行ってもいい？｣



JK｢じゃあ、もっとくっついて歩きましょう!!｣




そんなことをしたら、ジョングク君の思うツボだ。



また変な方向に持っていかれてしまう!!




｢ひ、一人で平気。｣




なんて、思ってたけど……




｢ぎゃー!!｣



JK｢もっと可愛い声出して下さい。｣



｢だ、だって女の人がいきなり、｣



JK｢手繋ぎますか？｣



｢……うん｣




ジョングク君の手ってこんなに大きかったんだ。



何だろう、急にドキドキしてきた!!




JK｢ヌナ、怖い？｣



｢ちょっと、マシかも。｣



JK｢もっとくっついていいんですよ？｣



｢だって、変なことするでしょ？｣



JK｢そんなことしませんよ笑ほら、腕に掴まって下さい。｣




本当にジョングク君は何もしなかった。



これは普通のデートだ。




JK｢楽しかったですね笑｣



｢いや、怖かったからね!!｣



JK｢でも、怖がるヌナは可愛かったですよ？｣



｢か、可愛くないから。｣



JK｢照れてるんですか？｣



｢照れてません。｣



JK｢そんな可愛い顔されたら、ヌナにキスしたくなりました。｣



｢私はしたくないです!!｣



JK｢ヌナ!!あそこにUFOが!!｣



｢え？ど、こ｣



JK｢ヌナは素直ですね笑｣




私がUFOを探していたら唇に感触がした。



今……ジョングク君にキスされた？




｢な、何してんのよ!!｣



JK｢だって、ヌナが可愛かったんだもん。｣



｢だもん。じゃないわ!!｣



JK｢キスしたのは、二人だけの秘密ですよ？｣




そう言って笑うジョングク君に不覚にもトキめいてしまった。




JK｢このままホテルに行きますか？｣



｢行かないから!!｣



やっぱり、ジョングク君は変態うさぎでした。

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