ジョングク、日本で迷子になる

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電車の中では特に会話もない。



何を話したらいいのか分からないから。



でも私の隣にはトップアイドルのチョン・ジョングクがいる。



ほんと不思議だよね。



だけど……今日でお別れなんだ。



空港に着くと人が沢山いる。



ジョングク君と一緒にいる所がバレたら



私はファンに殺されるな。



だから、早く帰らないと!!





｢日本は楽しかった？｣




JK｢はい｣




｢これからも頑張ってね!!｣




JK｢はい｣




｢また、｣




JK｢……｣




｢またっ、遊びに来てねッ｣




JK｢泣かないで？｣




｢泣いてないです!!｣





本当はジョングク君の顔を見たら大泣きしそうで



顔が上げられない。





JK｢Aさん｣




｢なにッ｣





名前を呼ばれ反射的に顔を上げると



今、私は……ジョングク君にキスされた？



一瞬の出来事で分からなかったけど



確かに唇に感触がした。





JK｢さっきの意味が分かったら、｣




｢うん｣




JK｢僕に会いに来てくれますか？｣




｢絶対会いに行くよ!!｣





ジョングク君は私を強く抱きしめてくれた。




―そして……今日韓国に帰ってしまった。

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