朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ1)

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たくさんのスポットライトに照らされて

熱くて、胸が高鳴った

＿＿＿＿＿まるで夢みたいな、そんな光景だった。

・

＿＿＿＿A、…Aちゃん！

ふ、と自分を呼ぶ声が聞こえた気がして重い瞼を開けるとそこにはふわりと微笑む私の顔があった。

奨「ごめん、疲れてるよね。お家着いたよ」

『あ…寝ちゃってました…すみません』

汐恩「翔也の隣で寝れるとか、よっぽどやな」

翔也「えー僕は静かにしてたよー」

隣で鶴房さんに文句を言う木全さんは、「ね、Aちゃん。」なんてこちらに首を傾げてくる。

ふわふわとしていた意識が段々とはっきりしてきた。

あぁ、そうだ。ステージは終わったんだ。

・

今日はみんなで打ち上げだー！と誰かが言い始めて、みんなお部屋から食べものを持ち寄って簡単なパーティーみたいな状態になっていた。

純喜「そんじゃあ…Aの勇姿に！！かんぱーーい！！！」

「「「「かんぱーい」」」」

祥生「わぁ、お菓子めっちゃある」

翔也「ラーメン！！ラーメン作りましょう！！」

瑠姫「コーラ足りなくない？」

急に始まったどんちゃん騒ぎは、夜中まで続いた。
みんな明日は久々のオフらしくて、テンション上がっているみたいだ。

急にギターを弾きながら即興ソングを歌い始めたり、ゲーム大会をはじめたり、JO1の曲をかけて踊りだしたり、ひたすら何か食べてたり…

本当にまとまりがなくて、自由で

だけどなぜか居心地がよくて。

奨「Aちゃん、疲れちゃった？」

『與那城さん。いえ…なんか、この光景を見ていたくて』

そう言った私に「変な子だなぁ」なんて笑いながら隣に座った與那城さん。

奨「Aちゃん…改めてありがとう。
　今日、ステージすごかった。」

『私はなにもしてません。皆さんがいなかったら…何もできてません」

奨「ううん、逆だよ。Aちゃんのおかげで俺達は11人であのステージに立つことができた。

だから…本当に、感謝してる。」

「明日からもよろしくね」そう微笑む與那城さんに、私もしっかりとお辞儀をした。

この状態がいつまで続くかは分からないけど…

きっと、みんなと一緒なら大丈夫。

そんな風に、心から思えた一日だった。

…