【ポケモン】二人一緒が1番良い！【原型夢】 (ページ8)

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それは気まぐれから始まったこと①　ミュウツーページ8

「やーい！ポケモン無し！」

『･･･別に、いなくてもいいもん』

今日もまた、私は同級生の男子に揶揄われている。

私の住んでいる街は、結構都会で･･･ジムもあって･･･活発で。学校の皆は当然のようにパートナーであるポケモンを連れている。そんな中、手持ちのポケモンが一匹もいない私はクラスから浮いていて･･･なぜかポケモン無しとか言って毎日揶揄われていた････んだけど･････。

「ギャーッ！！！何すんだよ！！！」

「なんなんだよこいつ！！降ろせよ！！！俺のワンリキーが！！！」

『････ミュウツーさん･･･その、降ろしてあげて下さい･･･』

私の背後で怪訝そうな顔をしながら、サイコキネシス？ねんりき？で･･･同級生のいじめっ子の男子とそのポケモンもろとも宙に浮かべているミュウツーさんに声をかけた。

「･････お前は何も思わないのか？私はお前が馬鹿にされていて、不愉快な気分だ」

『まあまあ･･･とりあえずおろしてあげてくれませんか？』

私の言葉に、ミュウツーさんは渋々といった様子で･･･同級生の男子たちとそのポケモンを降ろしてあげていた。同級生の男子たちは、半泣きになりながら逃げるように去って行った。

ほっと胸を撫でおろす私に、ミュウツーさんが声をかけた。

「早く家に帰るぞ、A」

『･･･は、はい･･･』

ミュウツーさんは、私の手持ちでもなんでもない･･･野生？のポケモンだったはずなんだけど･･･なぜか、先日雨宿りにと入った洞窟で･･･たまたま怪我をしていたミュウツーさんを見つけて･･･たまたま持っていたかいふくのくすりを使ってから･･･数日後くらいから･･･？いつのまにか私の傍に居て･･･一緒についてくるようになった。変に拒絶とかしたら、怖いことされそうで････言われるがままにミュウツーさんと一緒に居る。

「おかえりなさい！A、ミュウツーくん！」

「二人とも、おかえり。冷蔵庫にシュークリームを買ってあるよ。」

『ただいま、パパ、ママ。ありがとう』

最初は私がミュウツーさんを連れてきたことに驚いていたパパとママも、今ではすっかり慣れて･･･この様子だ。っていうか、この生活に慣れてないの･･･私だけですか？

家に帰って、制服から着替えて･･･リビングに戻ると、当然のようにミュウツーさんが椅子に座ってて･･･私に隣に座るように促して来た。