【ポケモン】二人一緒が1番良い！【原型夢】 (ページ6)

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わけわからないやつに懐かれるはなし⑥　デンジュモクページ6

そこからは、黒い電線の人に抱えられたまま･･･警察官の人から色々と話を聞かせてもらった。

この黒い電線の人は･･･UB03 LIGHTNING･･･ポケモンの名前で言うと、「デンジュモク」っていうポケモンで･･･別の世界に本当なら住んでいるポケモンらしい。それで、なんであの雑木林に居たのかはわからないけど･･･ウルトラホールっていう異次元の世界と繋がっている穴を通じてこっちの世界にやってきたポケモンだと教えて貰った。

本来は発電所を襲ったりする危険なポケモンで････人間とは到底相容れない存在であることを知って･･･困惑した。

だって、このデンジュモク？さん･･･ずっと私を降ろしてくれないんだもん。離してもくれないし。そして警察官の人がデンジュモクさんから私を引き離そうとすると、電気をバチバチとさせて威嚇するのだ。

そして･･･結局･･･無理矢理警察の方で捕まえようとしても、暴れて大事になってしまうだろうと判断され･･･なぜかこのデンジュモクさんの面倒を私が見ることになってしまった。

まあ、このポケモンが警察に連れてかれて嫌なことをされることは望んでいなかったけど･･･まさか私が面倒を見なくてはいけなくなるなんて･･･予想外すぎた。

今まで自分のポケモンを持ったことが無かった私は･･･いつかママの相棒のエモンガみたいに、自分のパートナーが欲しいとは思っていたけど･･･まさか、こんな扱いが難しそうっていうか･･･危なっかしいポケモンが初めてのパートナーになるなんて･･･本当、人生ってどうなるかわかんない。

『･･･デンジュモクさんは、このまま私と一緒でもいいの？』

警察官の人の話を聞いた後に、黒い電線の人･･･デンジュモクさんの方を見て、私が質問をすると･･･確かに、デンジュモクさんは私の言葉に金平糖みたいな頭を上下させた。まるで、いいよって肯定しているみたいに。

それを見た警察官の偉い人は、少し考えこんだ後に、納得したように頷いた。その後、

「何か困ったことや、面倒が見切れないなどあれば警察の方で対応します･･･また、我々も極力見守るようにするので･･･」

って。その言葉を言い残して、警察官の偉い人は、一緒に居た人たちを連れて･･･私の家から去って行った。

そのあと、私はやっとデンジュモクさんの腕から解放して貰えたのだ。