【ポケモン】二人一緒が1番良い！【原型夢】 (ページ11)

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それは気まぐれから始まったこと④　ミュウツーページ11

ミュウツーさんが入ったモンスターボールを拾い上げて、おろおろとしているうちに･･･ミュウツーさんが自力でモンスターボールの中から出てきた。

「これで、正式にお前は私のパートナーになった。ソレは丁重に無くさないように扱え」

自分が入っていたモンスターボールをミュウツーさんは指をさしながらそう言った。

『で、でも･･･ミュウツーさん･･･どうして･･･』

ミュウツーさんが私と一緒に居たって･･･何もいいことなんてないはずなのに。そう言おうとしたら、ミュウツーさんは私の頬に手をそっと添えて呟いた。

「お前が私と共に居たいと望んだように、私もお前と居たいと思った。」

予想外すぎるミュウツーさんのその言葉が嬉しくて。その場で泣いてしまった。

「･･････なぜ泣く？お前も望んでいたことだろう？」

『･･･嬉し泣きです･･･』

「････そうか･･･お前はよくわからんな」

ぐしぐしと泣きじゃくる私の目じりを、ミュウツーさんの手が優しく拭った。

家に帰ったら、ママとパパにミュウツーさんが正式に私のパートナーになってくれたことを伝えたんだけど････二人とも驚きなんて無くて。「まだなってなかったの？」みたいな感じのリアクションだったから、思わず苦笑いしてしまった。

『ミュウツーさん、改めて･･･これからもよろしくお願いします』

ぺこりとミュウツーさんにそうやって頭を下げると、ミュウツーさんは私の頭をぐしゃぐしゃと撫でて、

「ああ」

と短くだけど返事をくれた。

(「私を産んだ人間も、他の大勢の人間も同じだと思っていた。」)

(「けど、Aは違う････Aと居ると心が温かい気持ちになる。」)

(「そうか、これが････愛情というモノか････」)

私に返事をした後、ミュウツーさんが急に黙り込んでしまったので、何か具合でも悪くなったかな？と思ってツンツンって肩のあたりを指先でつついてみたら、すごいびっくりした顔をされて･･･なぜかミュウツーさんの頬？のあたりがちょっとだけ赤くなってて･･･その後めちゃくちゃ怒られた。

なんで？

まだまだ、私はミュウツーさんのことを良く知らなくて。わかってあげれてないところもいっぱいあるけど････せっかく私のパートナーになってくれたんだし！これからいっぱい知って、仲良くなれたらいいなぁなんて思った。