【ポケモン】二人一緒が1番良い！【原型夢】 (ページ2)

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わけわからないやつに懐かれるはなし②　デンジュモクページ2

わけのわからない生き物に運ばれて･･･10分くらいして、やっと町中の明るい景色が見えてきて少しほっとした。

相変わらず電線みたいな生き物は、私のことを抱えたままだ。

『えっと･･･もう歩けるようになったから、大丈夫だよ』

そう、その生き物に声をかけた時だ。

「おい！あれはウルトラビーストの･････」

「危険だ！通報したほうが･････」

なんて、街の人たちの声が聞こえてきて怖くなった。

「女の子が襲われているぞ！！！」

「地面タイプのポケモンを持つ住民は協力して･････」

「待て！攻撃したら女の子に当たるだろう！」

みたいな･････こちらを見て色々言っている。

そんな人たちのざわめきなんて気にならないといった様子で、黒い電線の生き物は私を抱えたまま街中を堂々と歩いている。

そして、騒ぐ街の人たちをスルーして･････そのまま私の家の前で立ち止まった。

『･････ど、どうして･･･私の家、知ってるの？』

勿論私の問いに目の前の生き物は答えない。でも、私の家の前に着いたら私を降ろしてくれたのできっと危害を加えるつもりなんてないのかなって･･･安心した。

「A！！！心配したのよ！！！こ、このポケモンは？」

家から飛び出してきたママが私をぎゅっと抱きしめた後に、目の前にいる大きな黒い電線の生き物を見て、驚いた顔をしている。ママの肩に乗っていたエモンガもびっくりして目を見開いている。

『わ、わかんないの････雑木林の道で、会ってここまでついてきちゃって･･･』

そんなことを話していると、街の人たちの声と、警察の人の会話が聞こえてきたので･･･私は咄嗟にその黒い電線の生き物の腕？部分を引っ張って、唖然とするママの横を素通りして自分の部屋に連れ込んだ。

どうしてそうしたかって？まだ、私はこの黒い電線の生き物について･･･なんにも知らないけど･･･まだこの子は何も悪いことをしていないのに、警察や街の人に見つかったら怖い目に逢わされちゃう気がしたから･･･なんとなく、そうした。

家まで送ってもらった恩もあるワケで･･･

そしたら、どういうワケか･･･私の部屋に身体を屈めながら入ってきた黒い電線の生き物は、さっきママが私にしていたように、ぎゅーっとその黒い電線みたいな手？で･･･私の身体を抱きしめてきたのだ。