【ポケモン】二人一緒が1番良い！【原型夢】 (ページ1)

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わけわからないやつに懐かれるはなし①　デンジュモクページ1

『････さすがに夜は怖いなぁ･･･』

テスト勉強をしたら、学校から帰ってくるのがつい遅くなって････近道をしてサクっと帰ろうとして、学校の近くの雑木林を歩いているところなんだけど･･･すごい暗くて怖い。来た道を戻ろうにも、視界が暗くてよくわからない。

凶暴な野良ポケモンとか飛び出して来たら、ポケモンを連れていない私はきっと一発でやられてしまうだろう。今更だけど、無茶な選択をしたなと反省した。

ビクビクしながら歩いていると、ガサッ！と林の奥の方から音がして、思わず身体がビクーン！ってなった。

『ああもう！暗くて怖い！！もっとパーッって明るくなればいいのに！！』

半ばやけくそに、こんな夜にそんなことを言っても無駄だとはわかっているけど、怖さを紛らわせるようにそうやって叫んだ。

そしたら･････

『わっ！？な、なに！？なになに！？ぎゃーっ！！！』

いきなり、私の視界がブワーって発光したみたいに････眩しくなった。そしてそれと同時に、バチバチッ！！って凄い音が聞こえてきた。まさか、野良ポケモンに襲われた！？怖すぎて、思わずその場で腰を抜かして、へたりこんでしまった。

『怖い怖い！！許してください！！神様！！！なんでもしますからーっ！！』

腰が抜けて動けなくなった私は、必死に拝むように目の前の光に懇願するように叫んだ。そしたら、身体がいきなりぐいって持ち上げられて･･･パニックになった。

『な、なに！？なんなの！？』

眩しさが落ち着いてきて、目を開くと･･･そこには黒い電線のような体と、白い金平糖みたいな頭？を持っている何かが居た。これも、ポケモンなの？

その何かは、私の身体を抱えたままズンズンと山道を歩き出した。金平糖みたいな頭はぴかぴかと光っていて、夜とは思えない位に山道を照らしている。

得体のしれない物に連れ去られるんじゃないかって恐怖と、そのまま食べられたりするんじゃないかって怖さがあったけど･･･なぜかその生き物は私に危害を加える様子はなくて、すたすたと雑木林を抜けて私の家がある表通りの方へと歩いている。

『お、送ってくれるの？』

私の言葉に、電線みたいな生き物は返事はしなかったけど、一瞬だけど頷いたように見えた。

ええい、仕方ない。今は歩けないし…この生き物に身を預けよう。

そう思った私は少しひんやりした電線みたいな身体に、そっと寄り添った。