イルカ＊purple (ページ42)

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帰ってきて玄関を開けると漂ってくる良い匂い。

カレー？

「あ、おかえりなさい。今まだちょっと煮込んでて…、お風呂先に入ってきてもらってもいい？」

エプロン姿で出てくるAによろめく。

なにその可愛さ。

「どうしたの？大丈夫？」

「だ、大丈夫。」

支えてもらいながら靴を脱いでるともう勃起してる自分に呆れる。

我ながら正直すぎる体。

「ご飯、勝手に作っちゃったんだけど食べる？食べてきちゃった？」

「いや、食べるけど…。」

部屋に入ってから改めて見るとエプロン姿ってすげーそそられるな。

思わずぎゅっと抱き締めるとAは戸惑いながらも背中に手を回してくる。

「お風呂沸かしてあるよ？」

「うーん、風呂はAと入る。」

「じゃあ出来上がるまでもう少し待っててもらってもいい？」

「ん。」

まるで新婚さんのようなやり取りに顔がにやける。

教師という仕事に就いてからわりと周りから結婚を急かされてきたけど、童貞こじらせてたせいか、意識してこなかった。

ただ、今みたいに好きな女の子が毎日家で待ってて出迎えてくれると考えると悪くない。

しかも、毎日家にいるってことは毎日ヤれるってことで。

生でヤってもいいわけだ。

気持ち良さそうに喘ぐAを思い出すとまた勃起してくる。

頭をぶるぶると横に振って着替え終えるとキッチンに向かった。

「なんか手伝うことあるならやる。」

「ほんと？」

「ん。最近やってなかっただけで料理は好きだし。」

「え、意外だね。｣

なぜか急に曇るAの顔色。

「なんだよ、どーした？」

珍しく結んでる髪の先を指で弄りながら話しかけるとAは不貞腐れてる。

「…美味しくないかも。」

「なんでだよ、そんなことないだろ？」

「だって、料理得意なんでしょ？」

「得意とは言ってねーだろ？好きってだけだよ。」

それでも拗ねたような顔をするAの頬を掴む。

「あんまり可愛くねー顔してると犯して無理矢理いい顔にするぞ。」

Aは一気に顔を赤くする。

「腹減ったよ、早く食べようぜ。」

「うん…。」

カレーを混ぜながら煮込んでる後ろ姿を見てると揺れるポニーテールに目がいく。

うなじが見え隠れして、エロい。

「早くAも食べたい。」

うなじにキスを落とすと驚いてお玉を鍋に落とす。

「ば、ばか！」

「ははっ！」

叩こうとするAの手をかわしてお茶やコップを持ってリビングに向かった。