１７ ページ17
ボールが直撃した女の子は俺らが悪いのに
謝ってくれた。
俺【いや、俺らが完全に悪い、ごめん。】
女の子の顔を覗くと
この前みんなが話してた可愛い子…。
(省略)
ポケットからゴムが散らばる。
やっぱりみんなやることで頭がいっぱいなのか…
それでもこの状況をなんとかしなきゃと思ったし心配になり連れ出してしまった。
やっぱり近くで見るとみんなが可愛いと言うのは納得。
【もう大丈夫です】
そう言って見つめてくる瞳がすごく綺麗だった。
…ダメだ。あんなにゴムを持ってた子だ。
見た目によらずめちゃめちゃ遊び人ってやつだ。騙されちゃいけない。
俺【それとポケットから落ちたやつ友達が拾ってくれてればいいけど…】
なんて思い出させるよう意地悪を言ってしまった。
(省略)
女の子【ほんとに私のじゃないんです！私まだ未経験ですから必要ありません！】
なんて事を告白するんだとびっくりした。
けどこの子の顔が真っ赤で嘘をついてる顔じゃなくてあまりに素直な表情に
俺【ゆでダコ】
なんて言って頬に触れてしまった。
この子の友達が走って来て我に返った。
なにやってんだ、俺は。
俺【じゃ、俺はこれで…】
あれから少しだけあの子の事を考えた。
女子と二人きりになって番号を聞かれなかったの初めてだったな。
あの子が言っていた事はほんとなのか。
全て演技だった？
疑ってしまう俺は相当重症か？
あの子はあれから話しかけにも来ない。
大抵の女子は少しでも話すと次の日から友達だったかの様に図々しく話しかけてくる。
なんの接触もしてきてくれないあの子が気になってしまう。
俺に興味がないのか。
友達【おい、最近なんか変じゃないか？今日もソワソワしちやって】
俺【べ、べつにしてねぇーし】
友達【隠し事下手か！で、どうしたんだ？】
俺【なんか俺に興味ない女の子に久々あった気がして】
友達【お前どれだけ自分がモテてるって自覚しちゃってる訳？まぁ、間違ってないけど世の中の女がみんな北斗を好きになるなんてことないからね？】
俺【そんなの知ってる】
友達【じゃあなんだよ？自分を好きって言ってくれない女子との関わり方が分からないって感じ？】
俺【そんな感じ？まぁ別に関わりたい訳でもないけど…】
友達【それならほっとけばいいだろ。それか気になるなら友達になればいいじゃん】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽぽちゃん６ | 作成日時：2020年7月23日 20時
