北斗先輩と私が恋をするまでのお話 (ページ16)

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～北斗サイドのお話～

彼女か…。この先俺に彼女なんてできるのか…
別に女子が嫌いな訳じゃない。
ただ俺のまわりの女子は
よくも知らないのに
連絡先をすぐに聞いてきたり
話したこともないのに
好きだのなんだの言ってくる。
俺のどこがいいのか聞くと１番に顔と答える。
完璧という言葉が独り歩きして
俺が少しでも気を緩めると幻滅される。
恋愛なんていつもかっこよくいなきゃいけないだけで疲れてしまう。
適当に遊んでみようと思った事もあったけど
全然楽しくなかった。
付き合っていれば何か変わるかもと思ったこともあったけど
結局俺には女の気持ちというものが全然分からないと恨まれるだけだった。
相手の気持ちを知ろうとしない俺が悪いのか？俺に寄ってくる女子にそもそも本気で恋愛したいやつなんかいただろうか。
いつも嘘ばっかりついて偽りの姿ばかり見せてきて…。
もっと素直で純粋な子はいないのかと
求めてしまう俺はわがままなのか？
俺はただもっと恋愛小説で見るような恋がしたかっただけなんだ。

でも現実は失望する事ばかり
俺が恋愛に夢を見すぎたのか。
もうやめよう。
恋愛なんてしなくていい。
彼女なんていらない。
いつからかそんな事を思うようになっていた。

２年生になり仲間内でも可愛いと噂になってる子がいる。
確かに可愛い子だとは思う。
でも一緒にいる派手な子はいつも違う男と歩いているしその子も他の女と変わらないんだろうなと思う。まぁ…俺には関係ないけど

そんなある日
遊んでいたら友達が蹴ったボールが女の子の顔面を直撃。