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車を走らせて数分。
車が速度を落とし止まったと思ったら、結構セキュリティがしっかりしてるマンションの下。
「着いたよAの新しい家」
『え？』
私が想像していた場所とあまりにもかけ離れていて驚き固まる。
『…ここ？』
「うん、ここだよ」
『こんな高そうな…え？』
「そんな事ないよ。セキュリティとか距離とか考えたらこういう所がいいと思って。ほら行くよ」
手を引かれ車から降ろされると、エレベーターに乗り込み部屋へ向かう。
家の中に入ると、テレビで見るような綺麗な内装。
「どうかな？気に入ってくれた？」
『…本当にこんなにいい所でいいの？私アパートとかで良かったのに』
「そんなところでAが変な奴にとかに襲われたら困るし」
室内を見ていると急に後ろから抱き締められ、顎を掴まれ後ろを振り返ると重なる唇。
「Aは可愛いから…何かあってからじゃ困るの俺」
『んっ…』
少しばかり熱を帯びた目で私を見つめ、体のラインに沿って撫でられる。
「…Aは自分が可愛いってこと自覚してる？」
『…ぁっ…そんな事ないよ…』
「ううん、そんな事ある。こんな可愛い子が目の前にいたら声掛けたくなっちゃう」
『んッ、、ぁ、、』
スルスルと服の隙間に、手を入れられて胸を撫でられると、パチンっとブラのホックを外す音が。
服をたくし上げられ、直に触れられお互いの熱が高まり始めた時、亮平のスマホの着信音が部屋に鳴り響いた。
「…タイミング悪すぎ…ちょっと待ってて」
優しくキスを落とし、服を少し直しソファに座らせてくれると、ポケットからスマホを取りだし電話に出た。
「…ぁぁ。わかった…うん、今から行くから…うんそれじゃ」
通話が終わり、大きなため息をつくと私の方を見ると少し残念そうに笑う。
「…ごめん行かなきゃ」
『ううん。大丈夫だよ私は気をつけてね』
「ありがとうA。また、連絡するから」
『うん。待ってるね』
別れを惜しむように何度かキスをすると、最後に私のおでこにキスをして玄関へ向かっていった。
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2022年11月30日 19時
