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「Aおはよう」
私のことを優しく起こす声で目を覚ますと、私の横で優しく微笑んでいる亮平。
『…おはよう』
昨日1度目を覚ましてからもう1度愛し合った記憶が蘇ると、なんだか恥ずかしくて頭から布団を被る。
「なんで隠れるの?」
『…なんでもない』
「隠れないでよ」
布団の中から、引きずり出されると同時に触れる唇。
『んっ…』
「あー。やば…」
すぐに唇が離れると、唇を手で覆い少し離れていく。
『…亮平どうしたの?』
「Aがあんまりにも可愛すぎてまたシたくなっちゃう」
『っ!も、もう無理だから!』
「わかってるよ。Aの今日の予定は?」
『今日?…あ、大学行かなきゃ!』
昨日色んなことがありすぎて忘れていた私の日常。
「今舘さんがご飯使ってくれるから…ご飯食べてからでも時間大丈夫?」
『う、うん。お昼からだから』
「そっか。Aはこれからどうする?あの家に戻る?」
『…』
昨日のあの出来事を考えると、私自身もうあの義母の元には戻りたいと思えないし、どうせならここで縁を切ってしまいたい。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2022年11月30日 19時