【完々】梅 と 松【梅原裕一郎】

ひょろっと男子 ページ3

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「今夜は僕の誕生日スペシャルの前に梅ちゃんからご報告があります〜」

「あ、自分でスペシャルとか言うんだ」

「今はいいのそれは！」

「はい。あー、奇しくも、西山の誕生日に第一子となる女の子が産まれました」

「おめでとうございます〜！！奇しくもってやめな！？」

「母子共に健康で、可愛さに2人でノックアウトされてます」

「僕も写真見せてもらったんだけど本当に可愛くてね〜！涙出たもん」

「西山さん嘘泣き得意だけど今回は本当に泣いてたね」

「いやいつも本当に泣いてるわ！やめてよ！どうですか？」

「もうすぐ退院なんだけど今は部屋を片付けるので精一杯ですね」

「片付けてないんかい」

「なんか手につかなくてね。ベビーベッドとか娘の所はめちゃくちゃ綺麗なんだけど」

「このご時世だし会いにはあんまり行けてない？」

「そうだねぇ。想像より行けてない。産まれた日しか許されなかったね。でもずっとビデオ通話してる」

「ああ〜いいね、もっと聞かせて」

「もうね、泣き声が新生児感満載なんだよ」

「まあ新生児だからね？」

「本当に食べちゃいたいくらい可愛い。Aも目覚めた後にさ、ふにゃって笑ったのが超可愛くてどうにかなるかと思った」

「想像出来た」

「今までさ、Aにしか可愛いって感情が湧かなかったのに、産まれてからAともう1人可愛い存在が出来ちゃって俺一人じゃ足んないよ」

「梅ちゃんがめちゃくちゃ惚気けてる！」

「手も足も小さいしさ、Aも小柄な方だけどそれを上回るからね。触れたら壊れそうで」

「早く退院出来るといいね」

「もう退院の日が恐怖だよ。可愛さに押し潰されるもん。西山さんはさ、どれだけ二人が可愛いか分かんないからそうやって言えるけど」

「なんか僕怒られてます？てか僕も会いたいよ！」

「しばらくはダメ。三人の時間が欲しい」

「それはそうだね！ひとまず梅ちゃんおめでとうございます！そしてA、お疲れ様でした！」

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