【完】梅 と 松【梅原裕一郎】

禁尻with松永 ページ19

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「じゃあ次俺読むね。檸檬さんからです。私は今高校生なのですが、こないだ体育祭がありました。とても楽しかったです。Aちゃんは体育祭の楽しかったエピソードはありますか？」

「え…全然テーマ関係無くないですか？」

『高校生も聴いてるってことだよ！』

「え〜テーマに沿ったメールじゃないと困りますね…」

「宏太朗厳しいなそういうとこ。で、なんかある？サラッといこう」

『棒引きってあるじゃないですか。竹の棒を引っ張り合う…あれで、みんなが行ってるところを避けて隅っこの方の棒を引こうとしたらそっちに…』

「じゃあAVS敵達みたいな感じだ」

『そうです。それで頑張ったんですけど引きずり回されて』

「引きずり回されて！？こっわ！女子怖い！」

「いやパイセン、女子ってそういうもんですよ」

「お前に何が分かるんだよ」

『最終的には前に倒れちゃってそのまま引きずられていきましたね』

「女の戦いだね〜」

「高校生の時は竹の棒を引っ張ってたけど今では梅ちゃんの棒を…」

「宏太朗やめなさーい！」

『バカー！』

「次！もう終わり！この話！」

「あ、ダメでした？じゃあ僕読みますね。人妻さんから頂きました」

「すごくプロみたいな人から来たね」

『ありがとうございます』

「私達夫婦は結婚5年目を迎えました。その秘訣は毎朝行ってきますのチューをしてることだと思っています。Aちゃんは梅原さんと毎日してることはなんですか？」

『毎日してることかぁ〜朝起こしたりしてますね』

「梅ちゃん朝苦手だもんねぇ」

「なんで宏太朗が知ってるんだよ。朝起こしてあげてるんだ」

『寝たら一生起きないんですよ。起こさないと遅刻しちゃうので』

「梅ちゃんが先に起きることないの？」

『ないです』

「キッパリ言うじゃん」

『本当に起きないんですよ。だからそれでスキンシップ取ってますね』

「スキンシップ？(意味深)」

「なんで意味深？宏太朗すぐこういうこと考えるよね」

「え〜だって皆もそう思ってるかなって。僕的には行ってきますのチューよりキッチンで後ろから抱き締められる方がきゅんポイント高いです」

「今きゅんポイントの話じゃないからね」

『そのきゅんポイントは死ぬほど分かるよ。最高だよね』

「なんで分かるんだよ…」

ーー

「と言うわけで今夜はAが来てくれましたがどうだった？」

『めっちゃ楽しかったです！帰って怒られる気がしてます』

「怒られたら教えてねぇ」

『絶対嫌』

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