3歳児とお風呂 ページ44
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るいくんをずっと抱っこしててくれたうめ。
帰ってきて彼をベッドに寝かせた。
「腕がやばい」
『ずっと抱っこしてくれてたもんね、ありがとう』
「でもかわいい」
『かわいいよね。お兄ちゃんにそっくりだもん』
るいくんの頭を撫でたら寝返りをうって、うめに抱き着いていた。
「かわいい。いいな、子ども」
『そうだね』
あまり想像したことないけど、うめとの子どもが産まれたらどんな感じなんだろう。うめに似て美形に育つといいなあ。授かりものだからこればっかりは運命に任せるしかない。
私も眠くなっちゃって、結局三人で寝た。
目が覚めたら、私一人になっててリビングから楽しそうな声がきこえてきた。
『いいな〜楽しそう』
「Aちゃんにも同じことしてあげて」
「Aちゃん、こしょこしょ」
『ひゃー!くすぐったい〜!やり返しちゃうもんね!』
三人でじゃれあってたら、汗びっしょりになった。
連絡するまで預かっといてという事だった。ご飯も持ってきてくれてて、私が寝てる間にうめが食べさせてくれてたみたい。
『るいくんお風呂入ろっか』
「じゃあ俺片付けとく」
「うめめもいっしょにはいろ」
「え」
『る、るいくん?』
「うめめもいっしょがいい」
「…るいくんが言うなら」
『なっ!』
私がてんやわんやしてる間に2人は手を繋いで浴室へ行ってタオルで隠しながら入った。
私も洗い終わってお湯に浸かったら、るいくんの質問攻撃が始まった。
「うめめ、Aちゃんとおふろまいにちはいってる?」
「毎日は入ってないかな」
「なんで?」
「お仕事があるからね」
「うめめとAちゃん、おなじおしごと?」
「そうだよ。るいくんが見てるアニメってキャラクターが喋ってるでしょ、それしてる」
「へえ〜…すごいね」
小さい子が分かるような言葉を使って話しているうめも、それを頑張って理解しようとする るいくんも可愛かった。
「Aちゃん、うめめのおくさん?」
『そうだよ〜奥さんって言葉知ってるんだね』
「じゃあふたりはふうふ?」
『うん』
「ならるいくんのパパとママと同じだね」
『あとね、るいくんのパパはね、私のお兄ちゃんなんだよ』
「え!そうなの!うめめにはおにいちゃんいる?」
「うめめはお姉ちゃんがいる」
「いいなあ〜、るいくんおにいちゃんになりたい」
キラキラした目で言ったるいくん。なれるといいねという想いを込めて頭を撫でた。逆上せる前にるいくんとうめが上がって、私も片付けて浴室を出た。
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ちた - 返信ありがとうございます。楽しみに待ってます! (2020年9月3日 22時) (レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - ちたさん» コメントありがとうございます。更新頻度下がっててすみません!近々更新するお話出来てますのでしばらくお待ちください! (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - る。さん» ありがとうございます!更新頻度下がってますがこれからもよろしくお願いします! (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちた - 楽しく拝読させて頂いてます。もう更新はなさらないのですか? (2020年9月3日 18時) (レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
る。(プロフ) - ええもう最高です!きゅんきゅんしすぎて心が持ちそうにないです! (2020年8月26日 7時) (レス) id: 3de2d695dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2020年8月5日 21時