unexpected*９６ ページ10
・
・
・
ーーエレンsideーー
エ「あれ？Aは？」
壁外調査の後の夕食の時間。
俺が言うと、食堂に居た奴らの視線が集まった。
ミ「そういえば.....」
エ「まだ寝てんのか？」
ジ「ハッ、お前もさっきまで寝てたくせに何、人の心配してんだよ」
ア「ジャン、その言い方だと、エレンを心配してるようにしか聞こえないよ」
エ「えぇ...っ気持ち悪いこと言うなよ！」
ジ「はあぁ！？」
ミ「.....本当に居ないみたい」
騒がしい食堂の中を見渡したミカサが言った。
エ「んじゃ、あとで見舞いに行ってやろーぜ。
あいつの分の夕食、残しておいてさ」
ア「そうだね。
...と言うことだから、サシャ。すでに自分のテーブルに置いている所悪いけど、Aの分のご飯食べちゃ駄目だよ」
サ「くうぅ！！」
賑やかな笑いがあがった。
近日俺は、王都に連行されていくのに、そんなことも忘れていられるほど楽しい時間だった。
・
・
・
あんまり大人数で行くと、Aも疲れるだろうから、と言うことで俺とアルミンとミカサとジャンの４人でAの部屋に向かった。
ア「スープ、冷めちゃったね」
ミ「仕方ない」
エ「パンはパンで、サシャの唾液がついてなきゃいいが.....」
ジ「気持ち悪いこと言うなよ！」
雑談しながら歩いていると、間もなくAの部屋に着いた。
エ「A、入るぞ」
ノックをしてドアを開ける。
ミ「...まだ寝ている」
部屋に入ると、ベッドで寝息を立てているAが居た。
エ「まだ寝てたのか」
ア「随分、疲れてたんだね...」
ジ「無理して起こすのは止めて、食事だけ置いておこうぜ」
Aと会話出来なかったのは残念だったが、俺達は食事をテーブルの上に置いて、部屋を後にしようとした。
しかし、すぐに部屋を出るのも気が引けて、Aの寝顔をしばらく４人で見つめていた。
この後、Aが３日間も眠り続けることなど、露知らずにーー。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2425人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚音(プロフ) - サンゴさん» お返事遅くなってすみません！ありがとうございます！ゆっくりとですが完結まで書き終えられるように頑張ります！コメントありがとうございました！！ (2019年1月20日 3時) (
レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - 続きめっちゃ気になりますっ！！ (2019年1月17日 22時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - 話が深くて読んでいて面白いです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
柚音(プロフ) - 赤間利衣さん» あけましておめでとうございます！閲覧頂きありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
柚音(プロフ) - ちさきさん» あけましておめでとうございます！コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚音
| 作成日時：2014年5月20日 19時
