unexpected*９３ ページ7
ーーハンジsideーー
ーー３日前。
ハ「Aは、本当に無事なのかな？」
リ「は？」
私の言葉に、リヴァイが不機嫌そうに相づちを打つ。
ーーAが休むと言って部屋を出た直後に私が変なことを言ったからだろう。
リ「ハンジ、それは『さっき』言ってたことと繋がるのか」
『さっき』とは、Aがこの部屋に来る前のことだろう。
ハ「うん。だって、考えてごらんよ。
Aの再生能力や治癒能力の力の根元が何なのか判明している？」
リ「してねぇな」
ハ「だろ？それに対して、何か思わないの？」
リ「んだよ、お前は何か思うのか？ハンジ」
リヴァイの言葉に、私は頷く。
ハ「前々から疑問に思っていたんだけど、.....Aは巨人と同じような性質を持っているだろ？
頑丈な身体、超越した治癒力、そして運動能力。
Aの体が変わったのは研究者のような者たちから人為的に行われた実験によってだ。
つまりAたちは、実験により何かの成果を求められた」
一気に話しすぎたのか、リヴァイが苛立ちを隠さない口調になる。
リ「で？だからなんだよ」
ハ「Aのいた『島』というのは巨人との接触が無かった。
ーーなのに、どうしてこんなにも『成功実験体』と呼ばれたAは、巨人に似た性質を持っているか？
それはつまり、Aに実験を行った奴らが巨人の脅威や性質を知っていたからだ。
Aの血族らを死に居たるまで実験し、巨人と似た性質の人間を作り出した。
何故そうまでしてその実験を行ったか？
それは、巨人相手では無く、同じ『島』の中の人間内での争いがあったからーーと考えられないか？」
自問自答を繰り返して説明する。
リヴァイは未だに不機嫌そうだ。
リ「だからなんだよ.....」
もう、少しは一緒に考えてほしい。
ハ「まあ、そこはさほど重要じゃない」
リ「..........あ？」
怖いなぁ、前置きが少し長かっただけだよ。
ハ「結論から言うと、Aは成果を果たせなかったーー果たす前に実験が世間に知られて、Aたちは迫害される身になり、まもなく『島』を追放されたと言っていたからね。
Aの口振りからして、その間で研究者たちが求めていた『成果』を果たしたとは考えにくい」
リ「そうだな」
本当に分かって言ってるのか判別がつかないが、私は話を続ける。
ハ「で、ここからが最も重要なんだ」
改まって私は言った。
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柚音(プロフ) - サンゴさん» お返事遅くなってすみません！ありがとうございます！ゆっくりとですが完結まで書き終えられるように頑張ります！コメントありがとうございました！！ (2019年1月20日 3時) (
レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - 続きめっちゃ気になりますっ！！ (2019年1月17日 22時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - 話が深くて読んでいて面白いです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
柚音(プロフ) - 赤間利衣さん» あけましておめでとうございます！閲覧頂きありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
柚音(プロフ) - ちさきさん» あけましておめでとうございます！コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ba4520d13c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚音
| 作成日時：2014年5月20日 19時
