…【49】 ページ49
「ねぇ、ミツ兄!聞いて、聞いて。」
宏光たち3人が帰ってくると、高嗣は真っ先に宏光を捕まえた。
高嗣はなぜか、嬉しいことがあると宏光に報告するんだよね。
「ミツ、お疲れー。」
「がんばってー。」
それを横目にお弁当箱をシンクに入れて、さっさと2階に上がって行く渉と太輔。
2人とも棒読みなのは気のせいだろうか…。
「何?今日は何があったの?」
「あのね、健永と同じクラスなんだよ。すごくない?」
「へぇー良かったじゃん♪じゃ、俺、着替えてくるわ。」
宏光も慣れたもので、いつもこんな感じで高嗣をあしらっている。
「まだ、話続くんだけど!」
「あー…着替えてからな。雨で濡れたし。」
宏くん、早く解放されたいオーラが丸出しですよ…。
「じゃ、早く着替えてきて。」
それでも引き下がらないのが高嗣。
「へいへい。」
何だかんだ言っても宏光は高嗣をほっとけないんだよね。
**********
「高嗣、宏が来るまで宿題やったら?」
宏光もすぐには降りてこないし、今やった方がいいよ。
「えー、でもさぁ…」
「今やっちゃいなって。で、わからない所は宏に聞けばいいでしょ?」
「俺、宿題やるー。」
「ほら、健永は宿題やるって。どうする?」
「えー…じゃあ、俺もやる。」
健永、学校の勉強大丈夫かな?
前の学校とそこまで差はないと思うけど、後で聞いてみよう。
「A、お茶もらうよ。」
意外に早く降りて来た宏光。
「はい、どうぞー。」
食器棚から自分の赤いマグカップを取り出して、冷蔵庫を開ける。
「あっ!今日のおやつプリンだったの?俺の分もある?」
やっぱり気付いたか。
「あるよ。今食べるの?」
「もちろん食べる!」
プリン大好きだもんね。
「もうすぐゴハンだぞ。」
コソッと耳打ちする高嗣。
自分がさっき言われたからってねぇ…。
「高嗣と違ってプリン食べても、ゴハン食えるから平気ですぅ。」
「あんま食いすぎるとブタになるぞ。」
「身長はもう伸びないだろうけど、体重は増えるだろうね。」
プリン効果?か、いつの間に降りて来てた太輔と渉。
「うるせー。誰が何と言おうと俺はプリン食うんだよ!!」
「はいはい、ケンカしないで仲良く食べてて。もうすぐゴハン出来るからね。」
それぞれプリンを手にして、それぞれの席に着く。
自然とみんなが集まって、わちゃわちゃし始めた。
その光景をキッチンから眺めるのが好き。
色んな笑顔がそこにはあるから。
でも、大事な事を見落としてた。
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浅緋(プロフ) - コロロさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2015年12月6日 9時) (レス) id: 8150003928 (このIDを非表示/違反報告)
コロロ(プロフ) - 始めまして!すっごい面白いです!玉ちゃんはかんもく症も持ってるんですね…。実は私もかんもく症で学校で喋れないのでとても共感出来ます。これからも頑張ってください♪ (2015年12月6日 9時) (レス) id: 61a1863fd9 (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - 璃子さん» コメントありがとうございます。みっくんの過去はもう少し後になりますが、必ず出ます。待っていて下さい。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - いつも読んでます!みっくんの過去編みたいです!これからも頑張ってください。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 17fec4b2db (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - あやのすけさん» コメントありがとうございます。裕太くんの過去楽しみにしてて下さい。パート2では、必ず書きます(о´∀`о) (2015年3月14日 1時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅緋 | 作成日時:2015年2月8日 0時