…【48】 ページ48
だいたい一週間の半分は市販のおやつ、残り半分は手作りのおやつ。
たまーに登場するBigサイズプリンは、みんなのお気に入り。
「ねぇ、一人一個？」
まだ半分も食べてないのに、そんなこと聞く？
「当たり前でしょ！そんなに食べたら、夜ご飯食べれなくなるよ。」
ただでさえ、高嗣は好き嫌いが多くて、小食なんだから。
プリンも普通サイズにしたいぐらいだよ。
「だって、高嗣。残念だったね。」
自分の分を口に運びながら、健永は言う。
「なんだよ！もう。」
昨日の大ゲンカは何だったのか？って言うくらい仲良くなった高嗣と健永。
「ごちそーさま…。」
わちゃわちゃやってる２人の横で裕太が呟いた。
「はやっ！！裕兄、食べるの早くない？」
「？」
そりゃ、裕太も不思議そうな顔するよね。
「違うって。裕太が早いんじゃなくて、２人が遅いの。わかる？」
ずっとわちゃわちゃしてんだから。
「ふたりが、遅いの…。」
ほら、裕太にも言われちゃった。
.
健永が来てから、にぎやかになった時間。
今までは裕太と高嗣の２人でおやつ食べることが多かったから、高嗣が一方的に喋って、それを私と裕太で聞いてた感じだったけど、１人増えるとこんなにも変わるんだね。
「ただいまでーす。今日は一段と騒がしいね。」
いつの間に俊哉の帰ってくる時間になってた。
「俊くん、おかえり。雨は？」
「まだ結構降ってる。」
「そっか。おやつ食べる？」
「うん、食べる。でもまず着替えてくるわ。あ、学ランのボタン取れちゃったんだけど…。」
ポケットの中から、ボタンを取り出した。
「上着、そこに置いといて。あとで付けとくから。」
「ありがとう。」
俊哉は上着を言われた所に置いた。
「俊くん…」
部屋に上がろうとした俊哉にふいに裕太が声を掛ける。
「裕太？どしたの？」
「おかえり。」
さっきの約束をさっそく実行してるのかな？
「ただいま。裕太。」
・・・・・。
「「えっ…えーーーーーっ！！！」」
家中に響き渡るような高嗣と健永の声。
驚くのも無理ないよね。
私もビックリした。
俊哉、裕太に“おかえり”って言って貰えて、相当嬉しかったんだろうな。
だって、いきなり裕太に抱き付いちゃったんだもん。
「お前ら、うるさいぞ！今度は何をやったんだ！？」
部屋から出てきたお兄ちゃん。固まってるね…。
うん、わかるよ。
「さ、ゴハン作ろ。」
仲が良いのは良い事だからね。
この後、何故だか４人まとめて、軽く叱られてたけどね。
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浅緋(プロフ) - コロロさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2015年12月6日 9時) (
レス) id: 8150003928 (このIDを非表示/違反報告)
コロロ(プロフ) - 始めまして！すっごい面白いです！玉ちゃんはかんもく症も持ってるんですね…。実は私もかんもく症で学校で喋れないのでとても共感出来ます。これからも頑張ってください♪ (2015年12月6日 9時) (レス) id: 61a1863fd9 (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - 璃子さん» コメントありがとうございます。みっくんの過去はもう少し後になりますが、必ず出ます。待っていて下さい。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - いつも読んでます！みっくんの過去編みたいです！これからも頑張ってください。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 17fec4b2db (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - あやのすけさん» コメントありがとうございます。裕太くんの過去楽しみにしてて下さい。パート2では、必ず書きます(о´∀`о) (2015年3月14日 1時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅緋
| 作成日時：2015年2月8日 0時
