検索窓
今日:10 hit、昨日:14 hit、合計:289,487 hit

…【18】 ページ18

*Side Hiromitsu*

「北山―、カラオケ行かね?」

「あーごめん、今日はパス。」
俺だって、遊びに行きたいのは山々だけど、今朝新しい子来たし、こんな日位は早く帰らないと、マジで説教部屋に行かされるわ…。

あ、俺、虹の家では一応一番古株だし、最年長だからね。
って、そんなこと自慢にならねーか。


「こんな所で何してんの?」
チャリを漕ぎ始めてすぐにボーっと立ち尽くしてる高嗣発見。

元気ないな。どうしたんだろ?

高嗣の話をまとめると・・・

それって、ヤキモチじゃん。

ずっと自分が末っ子だったから、きっとAを取られた気持ちになったか。

仕方ないよな…
だって、高嗣は小っちゃい頃からずっと虹の家にいるわけだし…。

最近は生意気になってきたけど、やっぱ可愛いとこあんじゃん。


「黙って出てきちゃったんだろ?きちんと謝るんだぞ。」
ドアを開ける前に高嗣に言い聞かせる。

「わかってるよ…。」
そう言いつつもなかなかドアを開けない。

ったく、仕方ねーな。

「ただいまー。」

「宏、お帰り。ねぇ、高嗣見なかった?」
玄関まで小走りでやってきたA。
ほら、やっぱり…。

「そこで会ったから、一緒に帰って来たけど?」
ホントは違うけどね…。
高嗣のプライドもあるだろうからね。

「高嗣、どこ行ってたの?心配したんだよ?」

「…ごめんなさい。」

「これまた随分と素直だね…。」
A…狐につままれたみたいな顔してるぞ。

「ねぇ、A…。俺の事、嫌いにならないよね?」
こっちはまだそれかよ。

「ならないよ。当たり前でしょ。高嗣は大切な子なんだから。」
Aはそう言って、高嗣のことを抱きしめた。

“みっくんは大切な子だよ…。”

この人、本当に昔から変わんない。
きっと高嗣が飛び出した理由もわかってなくて、一人で悶々と考えてたはず。

「高嗣、帰って来たじゃん。早くしないとオヤツ食べちゃうよ?」
食堂から俊が顔を出して笑う。
よくも悪くも空気の読めなさが俊のいい所。

「あー、俊くん!!俺のオヤツ返せー!!」
うわぁー、高嗣、単純…。

「高嗣、ヤキモチ焼いてたぞ。」
「え?それで…?」
ほら、やっぱわかってなかった。
高嗣が言ってたことを全部伝えた。

「高嗣って、案外繊細だったんだね…。」
オイオイ…。何年、俺らの親代りやってんだよ?

「心配しなくてもすぐにいつもの高嗣に戻るんじゃね?」

って、それが俺の勘違いだったって気付くのは、それから3日後の話…。

…【19】→←…【17】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (231 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
483人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ , 絆、家族   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

浅緋(プロフ) - コロロさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2015年12月6日 9時) (レス) id: 8150003928 (このIDを非表示/違反報告)
コロロ(プロフ) - 始めまして!すっごい面白いです!玉ちゃんはかんもく症も持ってるんですね…。実は私もかんもく症で学校で喋れないのでとても共感出来ます。これからも頑張ってください♪ (2015年12月6日 9時) (レス) id: 61a1863fd9 (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - 璃子さん» コメントありがとうございます。みっくんの過去はもう少し後になりますが、必ず出ます。待っていて下さい。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - いつも読んでます!みっくんの過去編みたいです!これからも頑張ってください。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 17fec4b2db (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - あやのすけさん» コメントありがとうございます。裕太くんの過去楽しみにしてて下さい。パート2では、必ず書きます(о´∀`о) (2015年3月14日 1時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:浅緋 | 作成日時:2015年2月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。