…【18】 ページ18
*Side Hiromitsu*
「北山―、カラオケ行かね?」
「あーごめん、今日はパス。」
俺だって、遊びに行きたいのは山々だけど、今朝新しい子来たし、こんな日位は早く帰らないと、マジで説教部屋に行かされるわ…。
あ、俺、虹の家では一応一番古株だし、最年長だからね。
って、そんなこと自慢にならねーか。
「こんな所で何してんの?」
チャリを漕ぎ始めてすぐにボーっと立ち尽くしてる高嗣発見。
元気ないな。どうしたんだろ?
高嗣の話をまとめると・・・
それって、ヤキモチじゃん。
ずっと自分が末っ子だったから、きっとAを取られた気持ちになったか。
仕方ないよな…
だって、高嗣は小っちゃい頃からずっと虹の家にいるわけだし…。
最近は生意気になってきたけど、やっぱ可愛いとこあんじゃん。
「黙って出てきちゃったんだろ?きちんと謝るんだぞ。」
ドアを開ける前に高嗣に言い聞かせる。
「わかってるよ…。」
そう言いつつもなかなかドアを開けない。
ったく、仕方ねーな。
「ただいまー。」
「宏、お帰り。ねぇ、高嗣見なかった?」
玄関まで小走りでやってきたA。
ほら、やっぱり…。
「そこで会ったから、一緒に帰って来たけど?」
ホントは違うけどね…。
高嗣のプライドもあるだろうからね。
「高嗣、どこ行ってたの?心配したんだよ?」
「…ごめんなさい。」
「これまた随分と素直だね…。」
A…狐につままれたみたいな顔してるぞ。
「ねぇ、A…。俺の事、嫌いにならないよね?」
こっちはまだそれかよ。
「ならないよ。当たり前でしょ。高嗣は大切な子なんだから。」
Aはそう言って、高嗣のことを抱きしめた。
“みっくんは大切な子だよ…。”
この人、本当に昔から変わんない。
きっと高嗣が飛び出した理由もわかってなくて、一人で悶々と考えてたはず。
「高嗣、帰って来たじゃん。早くしないとオヤツ食べちゃうよ?」
食堂から俊が顔を出して笑う。
よくも悪くも空気の読めなさが俊のいい所。
「あー、俊くん!!俺のオヤツ返せー!!」
うわぁー、高嗣、単純…。
「高嗣、ヤキモチ焼いてたぞ。」
「え?それで…?」
ほら、やっぱわかってなかった。
高嗣が言ってたことを全部伝えた。
「高嗣って、案外繊細だったんだね…。」
オイオイ…。何年、俺らの親代りやってんだよ?
「心配しなくてもすぐにいつもの高嗣に戻るんじゃね?」
って、それが俺の勘違いだったって気付くのは、それから3日後の話…。
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浅緋(プロフ) - コロロさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2015年12月6日 9時) (レス) id: 8150003928 (このIDを非表示/違反報告)
コロロ(プロフ) - 始めまして!すっごい面白いです!玉ちゃんはかんもく症も持ってるんですね…。実は私もかんもく症で学校で喋れないのでとても共感出来ます。これからも頑張ってください♪ (2015年12月6日 9時) (レス) id: 61a1863fd9 (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - 璃子さん» コメントありがとうございます。みっくんの過去はもう少し後になりますが、必ず出ます。待っていて下さい。これからも頑張るので宜しくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - いつも読んでます!みっくんの過去編みたいです!これからも頑張ってください。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 17fec4b2db (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - あやのすけさん» コメントありがとうございます。裕太くんの過去楽しみにしてて下さい。パート2では、必ず書きます(о´∀`о) (2015年3月14日 1時) (レス) id: 09f5dc02af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅緋 | 作成日時:2015年2月8日 0時