僕たちの可愛い推し警備員

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_LEO




普通のマンションなら1番人の出入りが多いのは仕事や学校が終わる18時から19時。
でもこの芸能人マンションは仕事の時間帯もみんなバラバラ。


23時を過ぎた頃に、夕方仕事に向かったBTSの皆さんが帰ってきた。


『お疲れ様です。』


敬礼で皆さんを出迎える。


JN「レオくん、ただいま！」

YG「ただいま」

JM「疲れた〜！ただいま！」


ソクジンさんを筆頭に、ぞろぞろとメンバーの皆さんがバンから降りてくる。
…あれ？


『おかえりなさいませ。帰りは皆さんご一緒でしたか。』


行きはいつものように3台の車に分かれて相乗りしていった筈だけど。


JN「ヤー、ちょっと面倒なことになって。暫くあの車たち使えないんだよ。」


何やら疲れた様子のソクジンさんに、
そうでしたか、とだけ返す。

住人の内情にあまり深入りしないのが警備員の鉄則だ。


HS「レオくんもお疲れ様。」


ホソクさんはいつものように疲れを感じさせない爽やかな笑顔で労ってくれる。


『ありがとうございます。』


つられて笑顔になってお礼を言うと、
ホソクさんが何かを思い出したように、真剣な表情で顔を寄せてきた。


HS「今日、怪しい人とか見かけてない？僕ら宛に訪問者が来たとか。」

『今日ですか？特になかったと思います。防犯カメラチェックしましょうか？』

HS「いや！来てないなら全然オッケー。ありがとうね〜。」


また笑顔に戻ったホソクさんは、バンに向かって軽く頭を下げた後、
こちらに向かってきそうなジミンさんとテヒョンさんの首根っこを捕まえてマンション内へと歩いて行った。


JK「あっ、あのさ、レオ、あの〜、」


最後にバンから降りてきたジョングクさんは、珍しく口籠っている。


『ジョングクさんおかえりなさい。どうしました？」

JK「もし、よければ、カトクの…」

NM「あー！いい、聞かなくて！たいした話じゃないから！」


なにか言いかけたジョングクさんをナムジュンさんがもの凄い勢いで引きずっていく。

皆さん疲れた雰囲気ではあったけど、ワイワイ騒ぎながら帰宅していく様子は見ていて羨ましい程楽しそうだ。


そんなことを考えながら皆さんを乗せてきたバンを敬礼で送り出す。


ホソクさんの言っていた事が、ちょっと気になるけれど。






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