友情の先にあったもの。(ymin)

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IN side


退屈でたまらない講義たちをすべて終え、これから向かう合コンに向けてお化粧室で念入りにメイクを直す。

合コンなんて興味がないと言っていた光もちゃっかり一緒に。
でもこれ以上いじると来てくれないかもしれないので触れずにおく。



ウチと、この3人は中高一貫の女子高でずっと一緒にいてさらに大学まで同じところへエスカレーターで入学したので腐れ縁。


ウチは高校3年間、担任の高木先生に不毛な片思いを続け、卒業式の日に告白し玉砕した。

ハチャメチャに可愛い山田は今まで何人か彼氏がいたことはあるが、どれも長続きはしていない。

光に関しては碇シ〇ジ君へガチ恋中だが、やっぱり多少リアルの恋もしてみたいらしくこういったお誘いには乗ってくれる。

真面目に勉強一筋だった薮は最近ようやくバイト先の知念くん初恋に落ち、今日はそのバイト先のメンバーとの合コンだ。


過去に彼氏がいたことのある山田を含めても残念なことに全員処女。


みんな、そろそろ本気で彼氏がほしい。
合コンに向けて気合いも入るし、その気持ちに伴ってメイクにも力が入る。


ファンデーションを綺麗に塗り直し、チャームポイントでもある涙袋を強調するようにキラキラとしたシャドウを入れる。

つけまつげでバサバサの目元も丁寧にビューラーをかけてさらにパッチリと。

赤いグロスを塗って、よし。完璧。


「いのおちゃんのグロス可愛いね。私にも塗って」


んぅーと可愛いく唇を差し出す山田にグロスを塗ってあげる。

ウチとお揃いの赤リップ。

山田の透き通るような肌に赤がとてもよく映える。

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