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INside
「薮と光はデートだってさー。俺たちもどっかでかける？」
放課後、高木たちとそんな話をしながら俺は何かを忘れてるような…？
なんだっけなと考えていると教室がざわめき出す。
そちらに目を向けてみると国宝級の顔面でニコニコと俺に向かって手を振る山田。
「あ、山田さっきはありがとな」
そこでようやく思いだした俺はピザの代金を山田に渡す。
しかし、山田さ俺のポケットにお金を戻しながら、
「今日一緒に帰れる？」
なんて聞いてくる。
「ほぁ？」
え、俺らってそんな仲良くないよね？？
今日初めてまともに会話したし。
「あ、なんか予定はいってた？」
しれっと聞いてくるからムッとする。
「俺じゃなくてお前に予定が入ってるだろ？」
「いや、俺は別に」
「部活があるだろうが！」
「ああ……」
あんまりピンときてない様子に余計にムッとする
｢部活全然行ってないだろ。せっかく綺麗な声なんだからもったいないよおまえ。」
「あ、そうだ」
「おい、話そらすなよ」
「や、そうじゃなくて。先輩連絡先おしえて」
こんなに積極的に交友関係築こうとするタイプだったのかこいつ……
「ねえ、先輩のままじゃ呼びにくいから伊野尾ちゃんって呼んでもいい？」
「いいけど」
まぁ、別にいいけんだけどなんとなくイメージして山田涼介との違いに困惑する俺をよそに山田は女生徒に声をかけられる。
「山田くん！！先生に呼ばれてたよ」
「じゃあ、伊野尾ちゃんまた明日」
結局バタバタと山田とは別れることになったが、最後にちゃんと部活にも行けよと念押しをしておく。
山田を見送った後にポケットに返されたピザ代を思い出す。
しまった、後輩に奢られてしまった。
初めてまともに話した山田は全てが意外。
一緒に帰ろうと言ってきたり、連絡先だの…
なんかもういきなりすぎんだよな…
『じゃあさ……
俺と付き合ってよ。山田』
自分が言ったセリフを思いだす。
………まさかね。
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ぽんた(プロフ) - ひとみさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)好きと言っていただけて嬉しいです！亀更新ですが頑張っていきます！！！ (2021年9月11日 14時) (
レス) id: 26174ade27 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品めちゃ好きです!! いつも更新楽しみにしてます!! (2021年9月11日 14時) (レス) id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんた | 作成日時：2021年3月7日 9時
