11話 ページ12
｢でも、友達じゃないと好きにはならない。そうでしょう？｣
ファーン
お互いの頭の中で、そんな音が鳴り響いた。
噛み合わない。
絶望的に噛み合わない。
当たり前だ。
この二人は前提が大きく違う。
片や、森の奥深くで男親と過ごしてきた。
片や、幼少期からがっちがちに情操教育をなされ、愛だ恋だの一切と関わってこなかった。
マッシュの叫ぶこの恋心ですら、青天の霹靂のように現れたAの存在に、突如現れたこの想いに戸惑う彼を、フィンが紐解いたのだ。
フィンはその際、めちゃくちゃ頑張った。
もうものすごく頑張った。
何が悲しくて友人の恋やそそり立つものの説明をしなければいけないのかと。
そうして紐解かれ、全身を焦がす様な何かの正体を、マッシュは知ったのだ。
｢友達、では、駄目なんですよね。｣
｢はい。｣
｢では、どうすれば…？｣
一瞬の沈黙が降りる。
マッシュは兎に角想いを伝えたい一心で今この場にいる。
想いが通じて、その後は、など考えてもいなかった。
そんな事細かな恋愛の機微を伝える前に、フィンは力尽きた。
彼が教えたのはその感情の名と、処理方法だけだ。
｢一先ず、｣
｢抱かせてください。｣
ファーン
抱く？
抱かれる？とは…。
Aの中で再び疑問が浮かんだ。
ひゅっと、少し肌寒いような風が通り過ぎる。
Aの目に、金の背後が藍色に染まってきているのが入った。
帰らなきゃ。
Aの中に、唐突にそれが浮かんだ。
｢あ、の。｣
｢話の途中でごめんなさい、マッシュ。｣
｢私、もう行かなきゃ。｣
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sub山(プロフ) - そらさん» そらさん！とっても嬉しいコメントありがとうございます♥️ぐいぐいいっちゃっていいんですか？笑今許可を頂いたのでがっつりいきます!! (4月1日 2時) (
レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
そら - sub山さんの小説大好きです！読んでいてキュンキュンします❤️これからも更新がんばって下さい！レインとオーター推しの方多いはずなので、その2人はぐいぐいいっちゃって下さい笑 (3月31日 9時) (レス) @page49 id: 8e3a2b7bbe (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - Suzukaさん» 確かに！レナトス見ないですね💨入れましょう!! (3月25日 1時) (レス) @page28 id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
Suzuka - レナトス落ち中々無いので候補に入れてもらえると嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 659586fc39 (このIDを非表示/違反報告)
sub山(プロフ) - ルイさん» 即レスで気持ち悪くなってたらすみません(>_<)めっっっっっっちゃ！嬉しいです!!!!!!本当にありがとうございます✨今、ルイさんのおかげで私が最高です！ (3月23日 19時) (レス) id: f95fa78fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sub山 | 作成日時：2024年3月19日 13時
