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197話 ページ5

その頃、千空達はサファイアの洞窟でミニ四駆が帰ってくるのを待っていた。
千空の目の下には薄らと隈が出来ていた。
あの日から、Aが遠いどこかへ行ってしまう夢を見て、深い眠りに着くことはなかったからである。
千空は、月明かりの元、何かないかと思案することが多かった。

そしてこのミニ四駆、ドローンを作る過程で偶然できたものだ。
千空達は潜入したコハク達との連絡手段の1つとして、このミニ四駆を使ったのだ。

「ネズミニ四駆が帰ってきたんだよー!」

スイカがミニ四駆を持って、千空達の元へ走ってくる。

「ああ、ありがとうな。」
「早速なんかあったか…?」

千空達が、ミニ四駆の中を開けると、そこには一切れの布があった。
書いてある絵は6つ、上から四角いもの、血で塗りつぶしたような点、槍を持った氷月らしき人物、四角に突起物が生えた何か。
そして、その絵の横に、髪の長い女の子と、大きな帽子を被ったひょろっとした人間が線で結ばれていた。

「こ…。これ、は……。暗号?」

「バラエティ番組のパズルかよ!!」

「いやでも、これしかないんじゃない、ジーマーで。」
「誰も文字、知らないからね〜。」
「でも、一つだけ分かりやすいのがあるね。」
「これ、ここの氷月ちゃん?を中心にした所と、ここの横の女の子、多分違うことを意味してるでしょ?」
「完全に、ぶつ切られてるし。」
「で、この髪の長さで、変な帽子の人と並んでるなんて、一人しかいないよね…。」

「…Aか!!」

A!
A を見つけたのか!?

「そう、綱で繋がれてるってことは、逃げることは、出来ないけど。」
「コハクちゃんが見つけたんだ。少なくとも、生きている。」
「生きてるよ。」

目に、希望の火が灯る。

死んでねえ。
死んでねえんだな…!!!!
A 、A、A !!
そのまま、そのまま…。
俺が、行くまで……!!

「そうと分かりゃあ、やんぞ、おめえら。」
「さっさと、これ、解読するぞ。」

その後、ゲンの巧みな解読術でコハクがAと共に、プラチナを発見したことを知る。
プラチナ、この宝島でもっとも貴重な石だ。
プラチナによって、硝酸を科学的に作り出すことが出来る。
他の仲間たちを復活させる糸口が、見つかったのだ。

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Jane Doe(プロフ) - メウさん!そう!作画めっちゃ良いですよね!3期が楽しみすぎる!こちらこそ!お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん!読んでいただけているのが嬉しいです!分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…!ぜひ最後までお付き合い下さい! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん!コメントありがとうございます!神とは!嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ! (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Jane Doe | 作成日時:2023年3月24日 0時

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